“化粧水”というとどのようなイメージがあるでしょうか?
もともとは、化粧下地や白粉を溶く水として使用されていたものが、いまでは肌を整えたり、保湿したりする用途として親しまれています。
今日の化粧水を好んで使っているのは日本と韓国がメインで、文化の違いが伺えますね。
そんな化粧水について、さまざまな視点からレビューしていこうと思います。
ベタつかない化粧水の選び方
「ベタベタする化粧水が苦手!」という方も多いのではないでしょうか?
そこで、「保湿成分」「エタノール」「低刺激」という3つの特徴について詳しくみていこうと思います。
- 保湿成分にはどのようなものがあるのか?
- エタノールにはどのような効果があるのか?
- 低刺激な成分を選ぶコツは?
保湿成分で選ぶ
化粧水を選ぶうえで「保湿成分」は考慮しておきたいものです。
保湿剤は大きく2つにわかれており、
- エモリエント:皮膚の表面を覆って水分の蒸発を防ぐ製剤
- モイスチャライザー:吸湿性の高い成分を含んだ製剤
です。
基本的に、保湿を気にするのであれば「モイスチャライザー」を選択しておけば問題はなく、有名な成分でいえば、
- ヘパリン類似物質
- 尿素
- セラミド(市販のみ)
というもの。
なかでも、「ヘパリン類似物質」は頭ひとつ秀でた成分で、病院で処方される「ヒルドイド」や「ビーソフテン」の主成分です。
市販で購入できるものには「第2類医薬品」と「医薬部外品」の2種類があり、「第2類医薬品」を選んでおけば間違いありません。
ここでは「医薬部外品」をご紹介していきます。
清涼感のある「エタノール」入りを選ぶ
化粧品にエタノールを配合する目的は、
- 清浄:余分な皮脂などを取り除く
- 殺菌:防腐効果
- 収れん:肌のひきしめ
- 清涼:爽快感
- 可溶化:別の成分と混ぜるため
というのがメイン。
ですが、やはりアルコールに敏感な人やアレルギーがある人は一定数いるため、使用には注意が必要ですが、多くの人は安全に使うことができる成分です。
敏感な人は、「ステアリルアルコール」や「セタノール」などの脂肪族アルコールなら、刺激感で問題が起きにくいので選択してみても良いかもしれません。
また、乾燥で悩んでいる人は控えたほうが良いと思われます。
肌への刺激が少ないものを選ぶ
化粧水をはじめ、化粧品を選ぶ最優先は「刺激が少ないもの」になります。
どんなに良い製品でも、刺激が強ければ使い続けることができませんからね。敏感肌の人はもちろん、乾燥肌、酒さ、赤ら顔などでお悩みの方は特に重要な項目になります。
こちらも基本的には、「第2類医薬品」を中心に考えれば大きな問題は起きないことでしょう。
しかし、自分ではどうしていいのかわからないようであれば、皮膚科の専門医に相談してみるのが良いです。
自分で選ぶ場合は、オーガニック由来のものや香料などを避け、「ワセリン」や「セラミド」のようなもの、pH値が低いものを選ぶと良いでしょう。
敏感肌には絶対使って欲しい「パイナップル豆乳ローションプレミアム」もおすすめ!
「パイナップル豆乳ローションプレミアム」の特徴をまとめると、
- 天然成分配合で、ムダ毛や角質ケアを行える!
- 「パイナップル豆乳ローション」より、高濃度!
- 素肌の『自活力』を向上させ、健康的で美しい素肌へ!
というもの。
ただし、食物由来のものを使用していることから、継続的に使うとアレルギーなどの症状を起こす危険があるため、用法用量を守って正しくお使いください。
エタノールの使用にも十分注意が必要です。
その中でもオススメできる人は、
- 人目を気にせずオシャレを楽しみたい!
- 処理後の肌のブツブツや毛穴の黒ずみ(乾燥による毛穴の目立ち)が気になる!
- 顔のうぶ毛をケアしたい!
などに悩んでいて、なかなか一歩が踏み出せない人の最初の手段に。
さらに、ワキやスネが気になる場合、透明肌を目指している方など、幅広いニーズにお使いいただけるものとなっております。
ベタつかない化粧水のおすすめ商品7選!
ここでは、あらゆるお悩みに向けて7つの製品を紹介していきたいと思います。
「メンズ」「美白」「プチプラ」「高保湿」「夏」「敏感肌」「無印」というラインナップで、気になるところから見ていただけます。
それぞれに、メリット・デメリットがありますので、各ホームページでも確認してみてください。
⒈ オルビス クリアフル ローション
女性に比べて、男性は皮脂の分泌量が多くニキビの原因になりやすいため、ニキビで悩むメンズにおすすめ。
その特徴として、「ノンコメドジェニックテスト済み」「アレルギーテスト済み」となっているため安心できます。
有効成分に「グリチルリチン酸2K」が使われており、抗アレルギー作用や抗炎症作用が期待されます。
洗顔料から保湿液まであり、トータルケアが可能です。
⒉ エトヴォス 薬用 アクネVCローション
ニキビと美白(メラニンの生成を抑え、日焼けによるシミ・そばかすを防ぐ)の両方をケアする製品。
しかし、有効成分の「3-O-エチルアスコルビン酸」(ビタミンC誘導体)に目立った効果は確認されていないのが実状。
ですが、酸化ストレスの改善に一役買ってくれる可能性はあるため、今後の研究に期待しながら試してみたい人、より一層の高みを目指したい人向けです。
⒊ ハトムギ化粧水
プチプラの定番。肌なじみがよく、ジャブジャブ使いたい人におすすめ。
pH値が調整されており弱酸性、ベタつかずにサラッと使うことができるため、とりあえずの一本に最適です。
顔だけでなく全身に使用できるから、コスパも良いです。
しかし、食物由来のエキスが使われていることから、経皮感作などのリスクはあるため用法用量はお守りください。
皮膚のバリア機能が低下していなければ、使い勝手はよさそうですね。
⒋ カルテHD ローション
医薬品の「ヒルドイド」とは異なりますが、保湿力最強の『ヘパリン類似物質』を主成分としています。
第2類医薬品の「ヒルマイルド」には劣りますが、医薬部外品としては頭ひとつ抜けて高保湿であることは疑いようもありません。
さらにヘパリンには、保湿だけでなく血行促進や抗炎症作用もあることから、より一層の効果が期待されますが、一部の疾患をお持ちの方は控えるようにしてください。
ただし、第2類医薬品に比べて、配合量がわからないところには注意が必要です。
⒌ ハウスオブローゼ シャーベットローション
夏の暑い時期に、ハッカが配合されているため冷んやりスッキリ。
収れん化粧水というカテゴリで、清涼感を与える・皮脂のコントロール・肌表面をサラサラにする効果が期待されます。
しかし、現状では科学的なコンセンサスが存在せず、ふきとり化粧水をはじめ、酒さや赤ら顔にお悩みの方にはおすすめできません。
それでも、スッキリ感を求めている方、一歩先のスキンケアを求めている方は使ってもみてもいいかもしれません。
⒍ NOV ノブⅢ フェイスローション
敏感肌の方は基本的に化粧水を使う必要はありませんが、強いていえば皮膚科の薬局でよく見かけるこの化粧水。
刺激が少なく、人間のバリア機能を補う役割をもった成分を配合しています。しっとりタイプが好きな人には、そちらの選択肢もあります。
人間の皮膚にあるバリア機能をサポートする成分が含まれており、ナチュラルなスキンケアを求めている人にとっては優良な製品となります。
アレルギーテスト済みでもあるため、比較的安心して使えそうです。
⒎ 無印良品 化粧水 敏感肌用 さっぱりタイプ
コスパ最強。3つのタイプがあり、個人の肌質や悩み、好みに合わせてチョイスできるのが嬉しいですね。
食物由来の成分を一部含んでいるので、長期的に使用をするとアレルギーのリスクもあるため、用法用量を守って正しくお使いください。
アルコールフリーであるため、アルコールに敏感な人には使い勝手が良いですね。さらに、アレルギーテスト済みなので安心して使うことができます。
公式では「3回の重ねづけ」を推奨していますが、化粧水の重ねづけは不要です。
人気スキンケア専門ショップで自分にあった化粧水を選ぼう!
ここでは、3つの人気ショップをご紹介します。
それぞれに個性があり一長一短、
- ジョンマスターオーガニックは、肌の抗酸化にフォーカスしている
- ロベクチンは、刺激の少なさ
- Shunlyは、香りなどの付加価値
というラインナップになっており、自分の好みで選んでみてください。
ジョンマスターオーガニック
エイジングケア(年齢に応じたお手入れ)に特化しており、抗酸化物質を主要な成分としています。
現状では抗酸化成分を素肌に塗布することで得られるメリットを示すデータはほとんどないのですが、「酸化ストレスから保護する」役割は期待ができます。
しかし、食物由来によるアレルギーや、製造工程でのロス、クリーム状ではないというポイントには注意が必要です。
いまよりもう一歩先のスキンケアを目指したい人におすすめです!
ロベクチン
低刺激で、敏感肌や乾燥肌に向けた製品となっております。
全成分の2番目に「グリセリン」がきていることから、一定の保湿力は期待できますが、ニキビ肌の人には不向きである可能性があります(基礎研究の段階)。
なお、「EMGグリーン評価」と謳われておりますが、EMGの評価には賛否あり「最新の科学的な知見を基に評価がなされていない」とされているため注意が必要です。
その他に関しては、極めて危険性の高いものはなさそうであるため、敏感肌・乾燥肌の方は使ってみても良さそうです。
Shunly
肌のpH値を調整し、敏感肌や乾燥肌向きで、洗顔・化粧水・美容液まで揃った製品です。
pH値調整のため酸性にかたよっていると予想できます。変性アルコールが含まれるため、ヒリツキやピリピリ感、アレルギー体質の方は不向きといえるでしょう。
全成分の2番目に「グリセリン」が入っていることから、一定の保湿力に期待はできますが、ニキビ肌の方は控えたほうが良さそうです。
香料や様々なエキスが配合されているため、敏感肌の方も控えたほうが良さそうです。
比較的、肌が強めであまり深く考えずに一式揃えたい方におすすめです。
まとめ
冒頭にも書いたとおり、「化粧水はムダ」ではありますが、世の中は常にブレイクスルーが起こるもの。
コスパを考えれば不要でも、なんらかの効果を期待してコストを支払い続けた先に見えるもの、得られるものはあるはずであります。
しかし、ここで誤解がないようにしておくと、「保湿は100%重要!」なので、自分に適した保湿剤をぜひ探してみてください。
それに合わせて、「クレンザー」と「日焼け止め」も美肌のために大切なファクターなので、そちらにも気をつけて美肌を目指していきたいですね。
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