トコフェロールとは?ビタミンEに含まれる抗酸化作用について解説!

ハウツー

化粧品に含まれる成分でよく耳にするのが「トコフェロール」という言葉。

皆さんは「トコフェロール」が持つ優れた効能をご存じでしょうか?

この成分は美容のみならず健康においても効果が期待され、今 関心を集めている栄養成分です。

皆さんの美容と健康の悩みを同時解決する「トコフェロール」についてご紹介していきます。

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トコフェロールとは?

トコフェロールとは?

主に「トコフェロール」と表示されるものは脂溶性ビタミンである「ビタミンE」のことを差します。

強い抗酸化作用を持っていることから「若返りのビタミン」とも呼ばれており、疾病の治療・栄養の補給・食品添加物の酸化防止剤など広く利用されています。

「ビタミンE」の別名である「トコフェロール(Tocopherol)」は、ギリシャ語の「Tocos(子供を産む)」・「Phero(力を与える)」という言葉。そして、「ol(水酸基をもつ化合物の総称)」に由来しています。

トコフェロールには強い抗酸化作用がある?

身体で最も酸化されやすいと言われているのが、不飽和脂肪酸です。

不飽和脂肪酸が活性酸素によって酸化されると、肌荒れや老化の原因にもなる過酸化脂質に変化します。

「トコフェロール」は不飽和脂肪酸が活性酸素の影響を受ける前に素早く結びついて、活性酸素を除去し、他の成分が酸化されるのを防ぎます。

活性酸素を除去されることは過酸化脂質の生成を抑制することにも繋がります。

過酸化脂質を抑制してくれることにより、血行促進作用・血管の老化防止・ホルモンバランスを整える作用など、あらゆる健康効果が期待できるのです。

トコフェロールは化粧品などにも多く配合されている

トコフェロールは化粧品などにも多く配合されている

「若返りのビタミン」とも呼ばれていることから、高い抗酸化作用を持つ「トコフェロール」にはアンチエイジングの効果が注目されています。

「トコフェロール」は水には溶けにくく、アルコールやオイルには溶けやすいという脂溶性の性質がある為、多くのスキンケア化粧品に配合されることが多い成分です。

高い抗酸化作用を持つ「トコフェロール」と保湿成分がプラスされた化粧品を使えば、肌細胞を保護すると同時に肌荒れ対策にも効果が期待できます。また、美白成分がプラスされた化粧品を使えばシミやソバカスなどを抑える他、ニキビケアの効果も期待がもてます。

活性酸素とは?

活性酸素とは?

人間が生きていく上で必要なことは、呼吸により酸素を体内へ取り込むことです。

「活性酸素」とは取り込んだ酸素の一部が活性化した状態のことを差します。

「活性酸素」は細胞伝達物質や免疫機能として働く必要不可欠なものになりますが、増え過ぎてしまうとガン・心疾患・生活習慣病などのあらゆる疾病の要因になってしまいます。

「活性酸素」の攻撃から身体を守るのが「抗酸化物質」の存在になりますが、「活性酸素」の生成が「抗酸化物質」の生成を上回った状態を「酸化ストレス」と言います。

活性酸素を抑える5つの対策方法!

活性酸素を抑える5つの対策方法!

あらゆる疾病の要因ともされる「活性酸素」ですが、それを抑える為には特別な治療は必要なく、日々の生活習慣を改善することで「活性酸素」の生成を格段に抑えることが可能です。

これから「活性酸素」を抑える為の生活術をご紹介していきます。

対策①:紫外線を避ける

太陽光に含まれる紫外線には「活性酸素」を生成する作用があると言われています。

紫外線を浴びることで肌の細胞が酸化ストレスに晒され、シミ・シワ・たるみなどの肌の老化に繋がってしまいます。

さらに放置すると最悪、皮膚ガンの恐れもあります。

紫外線による「活性酸素」のダメージを光老化とも呼ばれますが、外出時の紫外線対策は万全にしなければなりません。

日焼け止めや日傘など、紫外線は冬でも存在するので季節関係無く活用するようにしましょう。

対策②:禁煙

タバコは「百害あって一利なし」。健康を阻害する嗜好品の代表と言っても過言ではないでしょう。

タバコの煙には、体内で酸化や炎症を引き起こすだけでなく、「活性酸素」を産生する成分が含まれています。

その成分の多くは発ガン性物質や窒素酸化物などの有害物質です。

ただの呼吸で「活性酸素」が生成されるのに、喫煙による酸化ストレスのダメージは倍以上に跳ね上がってしまうでしょう。

またタバコには依存性もある為に、中々禁煙出来ないことも恐ろしいところです。

対策③:ストレスをため込まない

精神的要因によって「活性酸素」が生成されてしまうことがあります。

ストレス社会と呼ばれている日本ですが、人はストレスを感じると血流が悪くなってしまいます。これが元に戻る時に「活性酸素」が生成されてしまうのです。これを繰り返すことで「活性酸素」は増え酸化ストレスが促されてしまいます。

ストレスを溜め込まないように、自分を労わる習慣を身に付けましょう。就寝前の入浴や音楽鑑賞、ちょっとした一息のティータイム。休日には自分の趣味に没頭する時間など、ストレスを感じたら必ず発散させるというサイクルを築くことが肝心です。

対策④:十分な睡眠を心がける

日本人の5人に1人は不眠と言われているほど、日本は睡眠不足大国として不名誉なレッテルが張られています。活性酸素と上手く付き合う為には良質な睡眠が欠かせません。

精神的な疲労と肉体的な疲労、この両方を意味する疲労感を脳が感じた際に、活性酸素は一番発生しやすいと言われています。睡眠は、活性酸素でダメージを受けた細胞が修復にかかる為の時間です。精神と肉体を充分に休めることで、修復の精度をあげることが出来ます。

就寝直前までコーヒーなどのカフェインを摂取することや、スマートフォンなどの液晶画面は避けるようにしましょう。スムーズな入眠は、睡眠の質を高めることに繋がります。

対策⑤:食生活に気を付ける

「食べるものと、薬になるものの源は同じ」という意味の「医食同源」の言葉があるように、食生活の見直しは重要と言えるでしょう。

冒頭で取り上げた「トコフェロール(ビタミンE)」が含まれる大豆やナッツ類、または「ビタミンC」が含まれるキウイやイチゴなどには、細胞の酸化(老化)を防ぐ効果があります。積極的に取り入れるとよいでしょう。

また、抗酸化成分を含む食品として、緑黄色野菜・豆類・緑茶・ゴマ・エビやカニなどが挙げられます。活性酸素に対抗しうる食品を多く知り、抗酸化食生活のポイントとして押さえておきましょう。

まとめ

まとめ

いかがでしたでしょうか?

「若返りのビタミン」と称される「トコフェロール(ビタミンE)」は、医療や美容の分野で多くの注目を集めています。

活性酸素のダメージはあらゆる面で蓄積してしまいます。健康面で改善したいなら食事による体の中から、美容面で改善したいなから化粧品・医薬品による体の外からと、用途にとって使い分けるのがいいでしょう。

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