とても当たり前のことですが、肌のアンチエイジングに最も効果的なものは「健康的な生活習慣」であり、化粧品はそのサポートに過ぎないことを念頭に置いておく必要があります。
そのうえで、米国皮膚科学会(AAD)のステートメントによると、
- 毎日、紫外線対策を行う
- 適度に優しく洗顔を行う
- 毎日、保湿剤をつける
- 刺激の多いケア製品は避ける
ということをまとめていいこうと思います。特に、シワやたるみでお悩みの方には参考になると思います。
たるみ改善におすすめな化粧品の選び方
たるみを最も効率よく改善してくれる化粧品は「日焼け止め」です。AADが示すシワ対策でも、日焼け止めを塗ることと、日焼けを避けることが強調されています。
ほとんどの人が正しく適正量を塗れていないことがわかっており、「2mg/cm2」の量で使用できているかを確認する必要があります。
それらを踏まえて、どのようなものを選べば良いかを解説していきます。
ハリやしわに効果的な成分が配合されているかで選ぶ
日焼け止めは2タイプあり、
- 有機系:紫外線吸収剤
- 無機系:紫外線散乱財
となっております。
無機系はアレルギーが起きにくいため、子供や敏感肌の方はこちらを選択することになるでしょう。
選び方は簡単で、
- SPFが30以上
- PAが+++以上
- ウォータープルーフ
というポイントが守られていれば、肌質に適したもの、お好きなもので大丈夫です。
また、スプレータイプは飛散しやすく、ムラになりやすいので注意が必要です。人間であれば全員に必要です。
保湿成分が高いかどうかで選ぶ
同じく保湿も大切な要素です。古典的には3種に、近年では2種類に分類することが主流で、「エモリエント」と「モイスチャライザー」があります。
本来、どちらが良いかという議論は不毛で、アプローチが異なるため自分のスキンタイプや好みで選択することになります。
基本的には、自分の肌が乾燥しやすいようであればモイスチャライザーを、敏感肌の場合は徹底的に刺激物を避けるように考えておけば大丈夫でしょう。
困ったら、「ヘパリン類似物質」か「ワセリン」を選んでおけば間違いありません。
クレンザーに関しても同じことがいえますので、刺激が少なく洗浄力がマイルドなものを選ぶと良いですよ。
プチプラなど継続して購入できるかどうかで選ぶ
すべてにおいて言えることですが、持続が大事。そのためには「コスパが高い」ものを選ぶ方が良いわけです。
日焼け止めについては多種多様ありますが、基本的には「つけ方」と「選び方」を守っていれば何を選択しても自由です。
ただ、SPFとPAが高く刺激が少なく内容量が多いものほど、コスパは高い傾向にあります。なので、それらを目安にアレルギーや付け心地の有無を確認しましょう。
無機系は白浮きしやすいため、見た目を気にする人はナノ粒子タイプか有機系を選ぶと良いと思います。有機系にはいくつか種類があるため、UVAとUVBを適切に吸収するものを選んでくださいね。
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大きく4つの特徴があり、「ヒト幹細胞」「フラーレン」「ペプチド」「セラミド」が配合されています。
幹細胞については2019年にNature誌がステートメントを出しており、フラーレンについてもヒトを対象にした研究はほぼ行われていない状態です。
ペプチドとセラミドには一定の効果が見込めるため、リスクを気にせず先進的なスキンケアを試したい方におすすめできます。
有効性と危険性にさえ目をつぶれば、真新しい技術が集約されており、未来の可能性をヒシヒシと感じることができるためマウンティングできること間違いなし。
たるみ改善におすすめな人気化粧品7選!
上記のように、シワやたるみの改善に効果的な化粧品は日焼け止めです。よって、さまざまなタイプの日焼け止めを列挙していこうと思います。
何を選べばいいのかわからない方、製品ごとの特性がよくわからない方、メイクしているときに使えそうなものなど参考にしてみてください。
ビオレUV アクアリッチ ウォータリージェル
今のところ、よっぽどのこだわりがなければこの製品で十分。
ノンコメドジェニックとアレルギーテスト済みで、SPFとPAも文句なし、スーパーウォータープルーフなのに落ちもいい、という最強ぶり。さらに、同時に保湿もしてくれるので精到されています。
上記のとおり、シワやたるみの改善には日焼け止めが大事で、化粧品としてのコスパは傑出しています。
なぜか楽天で購入すると高いのですが、Amazonの定期便なら1,000円ほどとプチプラとしても精良でしょう。
SHISEIDO クリア サンケア スティック
こちらもノンコメドジェニックとアレルギーテスト済み、SPFとPAが最上、ウォータープルーフと最強クオリティ。ですが、スティックタイプであることが最大の利点で、手を汚さずに塗り直しすることができます。
さらに、女性に嬉しい仕様で、メイク崩れしにくいためお出かけの際の1本として持っておくと良いと思います。
繰り返しになりますが、たるみなどの改善に日焼け止めほどコスパがよい化粧品はありません。
スティックタイプの中では人気があり、AADによれば「同じ場所に4回塗り直す」ことが推奨されていますので、お試しください。
ノブ UVスティックEX
こちらも上記2つと同じクオリティ。ですが、スティックタイプに加え、化粧下地としても機能してくれます。
同メーカーの「オークル10」に近い色味になっており、少し濃いめに使えばコンシーラーとしても使用できます。ゆえに、シミやしわだけでなく、目元のカバーまでできる優れもの。
三度繰り返しますが、たるみなどの改善に日焼け止めほどコスパがよい化粧品はありません。
スティックタイプの中では人気があり、AADによれば「同じ場所に4回塗り直す」ことが推奨されていますので、お試しください。
無印良品 日焼け止めミスト
こちらはコスパ最強のミストタイプ日焼け止めです。
基本的にスプレータイプはおすすめできず、最適な使用量を担保できないことと、ムラになりやすいことが理由としてあげられます。
しかし一方で、使い勝手がよいメリットは大きく、大量に使うことが想定されるため値段の安さを最も考慮すべきでしょう。最低限のSPFとPA値をしているため、こまめに塗り直す工夫は大切です。
何度も申し訳ないのですが、たるみなどの改善に日焼け止めほどコスパがよい化粧品はありません。
スプレータイプの目安は「肌が輝くまで塗る」ことで、注意点は「吸い込まない」「風が強い日は使用しない」「火気厳禁」であることです。
ビオレ UV キッズ ピュアミルク
こちらは子供向けの日焼け止めで、紫外線吸収剤を使っていないのがポイント。有機系でアレルギーが起こってしまう方は選択肢として考えられるでしょう。
SPFとPA値も上々で、擦れに強いメリットは大きく、マスクなどで落ちてしまうことが少ないです。子供にも使えるので、家族で使用しても良いかもしれません。
たるみなどの改善に日焼け止めほどコスパがよい化粧品はありません。無機系をお探しの方は試してみても良いでしょう。
やはり、やや白浮きしてしまうので、見た目を気にする方は他のものをお探しください。
サンメディックUV 薬用サンプロテクト EX モイスト
こちらは上記の製品にある特徴と類似していますが、「アルコールフリー(エタノールフリー)」なのがポイント。
少数ではありますが、アルコールが苦手な方はいるため(例えば、酒さ)、アルコールフリーで十分な機能を備えているのはメリットが大きいのではないでしょうか。
上述通り、たるみなどの改善に日焼け止めほどコスパがよい化粧品はありません。
どうしても、肌なじみが悪くなってしまうので、塗るときには重ね塗りを心がけるなどの工夫が必要です。
ビオレ UV バリアミー ミネラルジェントル ミルク
こちらは紫外線吸収剤が不使用で、アルコールフリー(エタノールフリー)となっている製品です。
超敏感肌でお困りの方は試してみても良いかもしれません。極力、白浮きを目立たなくしているのもポイントで、ほんのりと色味をプラスしています。
保湿成分もトラブルが起きにくいものを採用していますので、安心して使えそうです。
上述通り、たるみなどの改善に日焼け止めほどコスパがよい化粧品はありません。どうしても、肌なじみが悪くなってしまうので、塗るときには重ね塗りを心がけるなどの工夫が必要です。
たるみ改善にもおすすめな化粧品ブランド3選!
ここでは3つのブランドをご紹介します。どれも無機系で白浮きのリスクがありますが、有機系でアレルギーを起こしやすい方には良いかもしれません。
一般製品と比べて、ややクセがあるため使用用途は限られますが、逆にいえば他にはない魅力を秘めているということでもあります。お好みのものがあれば試してみてください。
ジョンマスターオーガニック(G&CパーフェクトUVミルク)
オーガニックに重きを置き、「地球に敬意を」という思想に突き動かされているブランドです。
スキンケア全般はエイジングケア(年齢に応じたお手入れ)に特化しており、抗酸化物質を主要な成分としています。
こちらは酸化亜鉛(無機系)がUVケアのメインとなっており、紫外線吸収剤を使っていないのがポイントです。
「白浮きしない」とのことですが、やはり白浮きはします。SPFとPAが最大であるため、あらゆる場面での使用が想定されます。が、ウォータープルーフ仕様ではないため、汗をかかないシーンや、水場を避けたシーンでの使用をおすすめします。無機系が好みの方におすすめです!
ロベクチン(エッセンシャル アクアUVプロテクター)
敏感肌の方でも使えるように工夫され、皮膚のバリア機能を正常化することを目的としてしているブランドです。そのため、多くの製品は肌の負担にならないような設計がされているようです。
こちらは酸化亜鉛と酸化チタンがUVケアのメインで、紫外線吸収剤が使われておりません。無機系であるため白浮きはすると思われます。SPFとPAは最大ですが、ウォータープルーフではないため使用用途は限られるでしょう。
なお、「EMGグリーン評価」と謳われておりますが、EMGの評価には賛否あり「最新の科学的な知見を基に評価がなされていない」とされているため注意が必要です。無機系が好みの方におすすめです!
Shunly(Radiant+ Translucent Tinted SPF40)
様々な経験により培った知識から、「肌について正しく理解し、適切なpHバランスを保つこと」をKGIとして開発されたブランドです。
こちらは酸化チタンと酸化亜鉛がUVケアの主成分で、SPFは40です。これは酸化チタンが多いためと考えられ、PA(UVAカット効果の指標)の表記がありませんが、おそらく「++」から「+++」ほどにおさまっていることでしょう。
アルミナが多く配合されていることから、酸化チタンの光触媒活性を抑制する目的と、パールがかった光沢感を付与する目的があるかと思います。無機系が好みの方におすすめです!
まとめ
以上をまとめると、
- シワやたるみに最も効果的なのは日焼け止め
- 基準を守って選び、適切な量を塗る
- 体質や好みによって無機系も選択肢に入れる
といった感じになります。
難易度が高いのは、適量を塗ることと、2〜3時間おきに塗り直すことです。なぜなら、ほとんどの人はこの基準を満たせないためです。
ちなみに室内であっても窓からの距離によっては例外ではなく、日焼け止めを使用してくださいね。皮膚がん予防としても効果が高いので、ぜひ試してみてください。
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