この記事では、ミネラルを多く含む水のおすすめ7選とともに、ミネラル成分の働きや、軟水と硬水の違いなども紹介します。
ミネラルにはどのような機能があるのかご存じでしょうか。
簡単にいうと、体の健康維持に必要不可欠な成分で、不足しても過剰摂取しても体の異常の原因になり得ます。
日々の食事からバランスよく摂取することが理想ですが、水からならば手軽に摂取できます。
ただし、水の種類によってミネラル量は異なるため選び方に注意が必要です。
手軽に水でミネラル補給をしたい人は、この記事をぜひ参考にしてください。
ミネラルとは?

ミネラルは、私たちの体を構成するために大切な成分です。
そのうち、体に必要不可欠なものを必須ミネラルといい、16種類あります。
体内では作られないため食事からの摂取が必要ですが、食事だけでは不足しがちです。
近年は、不足しがちなミネラルを水で摂取しようとする人も多く、ミネラルウォーターを購入する人が増えてきました。
そもそも、ミネラルは体にどのような作用をもたらすのでしょうか。
この章では、なぜ体にミネラルが必要なのか、水に含まれる主なミネラルは何か、などを解説します。
発育や代謝、生理作用をコントロールする働きがある
16種類の必須ミネラルには、それぞれ生命維持に必要な作用があり、バランスよく摂取することで体の機能を調整できます。
主に、臓器や細胞の働きをサポートしたり、タンパク質を合成することで骨や歯の形成をしたり、体の発育や新陳代謝に必要な役割を担ったりしています。
たとえば、鉄は血液中のヘモグロビンに多く存在し、全身の細胞に酸素を運ぶ役割があります。
カリウムには、ナトリウムと協力しながら体内の水分量を調整し、血圧の上昇を抑えるなどの働きがあります。
体に占める割合は数%程度ですが、生命活動のためにミネラルは必要不可欠です。
そのため、1種類でも不足すると、体の不調として何らかの症状が出現する可能性があります。
ミネラルが不足するとどうなる?
前述のように、ミネラルはそれぞれが重要な働きを担っているため、1種類でも不足すると様々な症状が現れることがあります。
例えば、カルシウムやリンは骨や歯の発達に不可欠で、不足すると骨の密度が低下し骨折しやすくなります。
女性は特にカルシウムが不足しやすく、骨粗鬆症のリスクが高まるため注意が必要です。
さらに、鉄が不足すると、酸素が全身の細胞に十分に運ばれず、動悸やめまいなどの症状が出現することも。
運動時や夏場などは、汗と一緒にミネラルも排出されることで脱水症状が引き起こされることもあります。
このように、ミネラルが不足すると様々な症状が出現するリスクが高まるため、健康のためにバランスよく摂取することが大切なのです。
水にも含まれる主なミネラルは?
水にもミネラルが含まれ、主にナトリウムやカルシウム、マグネシウム、カリウムの4種類の成分を摂取できます。
水の種類によって含まれるミネラルの種類や量が異なるため、ミネラルの組成を意識した水選びが大切です。
以下、18歳以上の男女の1日あたり摂取量について紹介します。
ナトリウムは、カリウムとともに体内の水分バランスを調整する役割があり、男性では「食塩」として7.5g未満、女性は6.5g未満の摂取が推奨されています。
過剰摂取では、リンパや血液中の水分量が増え、高血圧やむくみなどのリスクが高まるため注意が必要です。
カリウムは、血圧を下げる役割を持ち、男性は3,000mg以上、女性は2,600mg以上の摂取が目安とされます。
過剰摂取すると高カリウム血症のリスクが高まりますが、腎機能が正常な人は特に心配する必要はありません。
カルシウムは、体に最も多く存在するミネラルで、マグネシウムとともに丈夫な骨の形成・維持に欠かせない成分です。
年齢により1日のカルシウム摂取量は異なります。
通常の食生活では、カルシウムの過剰摂取になることはほとんどありません。ただし、マグネシウムは過剰摂取によりお腹が緩くなることがあるので注意が必要です。
硬水と軟水の違い

水は大きく分類すると、「硬水」と「軟水」の2種類があります。
日本の水のほとんどは軟水のため、普段は主に軟水を飲んでいる人が多いでしょう。
硬水と軟水は、「硬度」という水1Lあたりのカルシウムとマグネシウムの含有量により区別されます。
この章では、硬水の特徴や、硬水に含まれるミネラルが身体にもたらす効果を紹介します。
硬水はミネラルが多く含まれている
硬度は採水地によって異なります。
ミネラルを多く含む硬水は、ヨーロッパから採水されることが多いです。
ヨーロッパは山から海までの傾斜が緩やかで、雨や雪がゆっくりとミネラル豊富な石灰岩を通り濾過されるため、水にはミネラル成分が多く含まれるのです。
それに対し、日本の地形は、水の浸透が早い花崗岩が多く、山から海までの傾斜がきつく起伏の激しい地形をしています。
そのため、流れる水の速度も速く、ミネラル成分が少ない水が採水されるのです。
ちなみに、世界保健機関(WHO)の基準では、「硬度120mg/L以上が硬水、それ以下が軟水」と定められています。
硬度は水のペットボトルのラベルに記載されているので、商品選びの際に確認しましょう。
硬度の基準となるミネラルはマグネシウムとカルシウム
硬度は、水1Lに含まれるマグネシウムとカルシウムの量により決まります。
硬度は、水中のマグネシウムとカルシウム量を炭酸カルシウム量に換算したもので、簡便的に以下の式で計算されます。
硬度[mg/L]=(カルシウム[mg/L]× 2.5)+(マグネシウム[mg/L]× 4.1)
硬度とは本来、「石鹸の泡立ちにくさ」の尺度のことです。硬度が高いほど泡立ちにくいとされています。
マグネシウムとカルシウムの身体への効果
マグネシウムとカルシウムの身体への効果は、以下のとおりです。
① 様々な病気を予防
マグネシウムとカルシウムには血液の循環を維持し、さらさらにする効果があるため、血圧上昇を抑え、動脈硬化や脳梗塞などのリスクを軽減できます。
さらに、骨の健康を維持する役割もあるため、骨粗鬆症の予防にもつながります。
②便秘を解消
マグネシウムには、腸の動きを活発にし、腸管の水分量がアップして便の水分も多くなることから、排便をスムーズにさせる効果があります。
しかし、摂取しすぎるとお腹が緩くなることもあるため注意が必要です。
③ 美肌への効果も
便通が良くなることで、栄養素の吸収率もアップします。
そのため、栄養素が隅々まで行き渡ることで、肌の調子もよくなります。
④ 代謝がアップ
カルシウムイオンには、脂肪を燃焼させたり、脂肪吸収を抑制する役割があります。
そのため、脂肪燃焼しやすい身体作りができます。
⑤ ストレス軽減
マグネシウムは、抗ストレスミネラルともよばれ、不足するとイライラや抑うつなどの症状が出現することも。
ミネラル控えめ「軟水」のおすすめ商品も紹介!
「メゾンドアクア オー・ド・ボーテ ベルプー」は、長野県白馬村の良質な天然水を使用したミネラルウォーターです。
女性の美を体の内側から整える目的で、天然ミネラルを独自にブレンドしています。潤い補給に特化した飲料水です。
一般的に、飲料水は熱を与えて殺菌をする「加熱殺菌」を行いますが、メゾンドアクアでは水本来の味を追求した独自製法で、「非加熱殺菌」を実現しました。
硬水の味にどうしてもなじめない、体質的に合わない方は、ミネラルやや控えめな軟水のオー・ド・ボーテ ベルプーを試してみてはいかがでしょうか。
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ミネラルを多く含む水のおすすめ商品7選!

ミネラルを多く含む硬水の身体への効果は理解していただけたでしょうか。
日本のミネラルウォーターのほとんどは軟水ですが、硬水も売られています。
ここでは、おすすめのミネラルを多く含む水について紹介します。
「硬水を飲みたいけれど何が良いか分からない」という人は、ぜひ参考にしてください。
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ソラン・デ・カブラス
「ソラン・デ・カブラス」(硬度 260mg/L)は、ボトルのおしゃれさから、部屋のインテリアやプチギフトにもおすすめです。
硬水の中では硬度は低めですが、ミネラルのバランスが取れていて、飲みやすくすっきりとした味わいです。
ソラン・デ・カブラスはスペインにある泉の名前から来ています。
この水の治癒力が評価され王族もこぞって求めていたそうです。
現在はレアル・マドリードの公式飲料として認められている、由緒正しき水となっています。
味だけでなく見た目も楽しみたいという方におすすめです。
エビアン
「エビアン」(硬度 304mg/L)は、フレンチアルプスの奥深く、氷河期に形成された地層の中を、ゆっくり流れることで、天然のミネラルを含んだ硬水です。
カルシウムやマグネシウム、ナトリウムが含まれているため、爽やかな味わいを楽しめます。
しかし、ミネラルを多く含んでいるために独特の風味を感じたり、お腹が緩くなったりなど体に合わず苦手に思う人もいます。
また、臓器が未発達な赤ちゃんにはミネラルを多く含んだ水は、健康に悪影響を及ぼしてしまう可能性があるため注意が必要です。
サンベネデット
「サンベネデット」は、イタリアで1、2位を争うブランドで人気が高い商品です。
ドロミティ渓谷の下流スコルツェに採水地があり、地下300mより直接採水しています。
工場直下の地下より採水されたミネラルウォーターは、ミネラル分を逃すことなくそのままボトリングされています。
硬度は250mg/Lと硬水の中ではやや低めで、食事のおいしさを引き立てられる味わいがあります。
口当たりも軽く、硬水が苦手と感じる人に試していただきたい商品です。
クールマイヨール
「クールマイヨール」は、アルプス山脈を水源地とし、約100年の年月をかけて自然に濾過された水をボトリングしています。
1,868mg/Lと、世界トップクラスの硬度が最大の特徴です。
美を追求するヨーロッパ女性に多く愛用されており、ダイエット中に不足しがちなミネラルを補給できることから、ダイエットウォーターとも呼ばれています。
超硬水のため、日本人の口には合わない可能性が高く、飲み続けることが難しいというデメリットが挙げられます。
しかし、ミネラルが豊富なため健康や美容のために頑張って飲んでいるという人も。
気になる人は、1本だけ買って試してみることをおすすめします。
コントレックス
「コントレックス」は、硬水の中でもカルシウムやマグネシウムが豊富に含まれており、不足しがちなミネラルが手軽に補給できるため世界中で選ばれている商品です。
ミネラルを多く摂取できるため、便通が良くなりダイエットに繋がるというメリットもあります。
コントレックスの水源エリアでは、農薬や化学肥料の使用が禁止されるなど、品質管理が徹底されています。
そのため、安心して飲めることも人気の理由のひとつです。
硬度は約1,468mg/Lの超硬水なので苦味を感じやすく、硬水を初めて飲む人は独特の風味を感じるかもしれません。
霧島天然水 のむシリカ
「霧島天然水 のむシリカ」(硬度 130mg/L)は、九州の霧島連山でゆっくりとろ過された天然水です。
「シリカ」というミネラルが、97mg/Lも含まれていす。
シリカは皮膚や骨、爪などを形成する成分で、体外からしか補給できません。
シリカを補給することで、コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸の結合が丈夫になり、美肌効果が期待できます。
実際に飲んだ方の口コミでは、「子どもでも飲めた」「お通じや肌に良い気がする」という声がありました。飲みやすさからリピートされている方も多いようです。
ヴィッテル
「ヴィッテル」という水の町で採水されたミネラルウォーターです。
ヴィッテルは、フランスの北東部のドイツとの国境に近いヴォージュ山脈の麓にあり、地域特有の鉱物を含む地層を通った水を採水しています。
そのため、カルシウムやマグネシウムなどのミネラルもバランスよく含まれています。
硬度は768mg/Lと高めですが、苦味や際立ったクセもなく飲みやすい口当たりになっています。
硬水を初めて飲む人にもおすすめです。
まとめ

この記事では、ミネラルの身体への効果や軟水と硬水の違い、ミネラルを多く含む水のおすすめ商品などを紹介しました。
ミネラルは私たちの身体に欠かせない成分で、不足すると様々な症状を引き起こす可能性があります。
食事だけではミネラル不足になりやすく、さらにミネラルは汗とともに排出されるため、こまめな補給が大切です。
硬水のミネラルウォーターは効率良くミネラルを摂取できるため、ミネラル不足が心配な人におすすめします。
この記事が、ミネラルを多く含む水を選ぶ際の参考になれば幸いです。
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