まず前提として、水は「飲みたい」と思った時に飲みましょう。
それは体が発する水分不足のサインなので、その要求に応えるだけでも健康状態は改善します。
美容のために飲む場合は、目的に合わせて硬水と軟水を飲み分けましょう。
適切な水選びは悩みを解決する近道です。
硬水と軟水それぞれの美容効果とおすすめ5選も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
水と美容の関係性は?
美容効果を目的として飲む、または使う際に、もっとも重要なのは「水の種類」です。
硬水と軟水はミネラルの含有量だけでなく、それぞれが持つ特性も違います。
より多くのメリットを得るために、上手に使い分けましょう。
軟水は肌に優しい
ミネラル分が多過ぎず、且つバランスよく配合されている軟水は、口当たりがまろやかで飲みやすい水です。
さらに、体内への吸収スピードが速く、たとえば起き抜けに飲んでも胃に負担が掛かりません。
眠っている間に滞ってしまった血流をスムーズにする効果もあります。
ミネラルの刺激が少ない分、お腹だけでなく肌や髪にも優しいので、毎日の洗顔や洗髪も安心です。
日常的に飲む、または使うことで、体の内外から美容と健康両方の効果を得られるでしょう。
硬水は便秘改善や乾燥肌におすすめ
ミネラル分を多く含む硬水は、軟水に比べると飲みやすいとはいえません。
しかし、水分補給のついでに不足しがちなミネラルを補充できるのは大きな利点です。
たとえばカリウムは、体に必要な水分を保持することで、乾燥肌やそれに伴うシワなどを改善してくれます。
腸に働きかけるマグネシウムは「天然の下剤」とも呼ばれ、頑固な便秘に効果を発揮します。
腸内環境が整うことで、吹き出物などの肌荒れも改善されるかもしれません。
硬水も軟水と同じように、美容と健康どちらの効果も期待できます。
美容における水の重要性
飲んだり触れたりする水は、私たちの体に様々な刺激を与えています。
ときには体調をも左右し、その影響は知らず知らずのうちに外見にも及んでいます。
水の美容効果を期待する場合は、このような「体に起こる連鎖」を意識しましょう。
なぜなら肌や髪といった見た目の美しさは、そのほとんどが健康の上に成り立っているからです。
体の内側をメンテナンスすることで外見の悩みが解消されるケースも少なくありません。
目的や用途に合わせた水選びは「良い連鎖」を起こすためにとても重要なのです。
美容に良い軟水のおすすめ5選!
「体に良いとはいえ、苦味やクセが強いのはちょっと……」という人には軟水をおすすめします。
基本的に「飲みやすいもの」を5つ選びました。
ただし、口当たりや喉越しなどはそれぞれ違うので、お気に入りを見つけるためにもぜひ一度飲み比べてみてください。
FROM ATHLETES(フロムアスリート)
日本アルプスの山間部、長野県北安曇郡白馬村の水を使用しています。
汲み上げた原水に紫外線殺菌を施した上で、現代人に不足しがちなミネラル分を追加配合したボトルドウォーターです。
成分バランスは人体のph値に極限まで近づくよう調整されており、体内への吸収スピードがとても速く保水性も高いのが特徴です。
微かな甘みを感じるものの後味は爽やかで、スポーツのあとや暑い日の水分補給に最適です。
サントリー 天然水
甲斐駒ヶ岳の水源から汲み上げた水を、空気に触れさせないクリーンな環境で加工したナチュラルミネラルウォーターです。
味に丸みがあり口当たりはまろやかで、ほのかな甘味を感じます。
それでいて喉越しはあっさりしているため、食事中に飲んでも料理の味を邪魔しません。
日常的な水分補給に適した軟水ですが、価格的にはやや高めなので、購入の際はまとめ買いをおすすめします。
い・ろ・は・す ラベルレス
採水地は国内限定の6か所、それぞれ硬度に違いはあるものの、すべて軟水です。
甘味と苦味、どちらも主張せず、双方のバランスが取れたとても飲みやすいナチュラルミネラルウォーターです。
一切の雑味がなく口当たりはなめらかで、これといった特徴もなければ違和感もありません。
後味もさっぱりしているので、寝る直前や起床時に飲む水としておすすめします。
おいしい水 富士山
その名の通り、富士山麓から採取した水を原水とするナチュラルミネラルウォーターです。
マイクロフィルターを3回にわたって使用し、微細な不純物を丁寧に取り除いています。
苦味や甘味はほとんどなく後味もシャープですが、口に含んだ際に、それとわかる程度にはミネラル分を感じます。
軟水にしてはやや重めで飲みごたえのある水といえるでしょう。
CRYSTAL GEYSER (クリスタルガイザー)
カリフォルニア北部の森林保護区にて採水し、同じ場所に建てられた工場でスピーディーにボトリングされます。
沈殿・ろ過・殺菌の他に、有機物などを除去するためのオゾン処理が施されているミネラルウォーターです。
口に含んだ瞬間は少し気になる甘味を感じますが、後味はさっぱりしています。
比較的低価格なので、大量に水を使う際におすすめの商品です。
美容に良い硬水のおすすめ5選!
よりわかりやすく効果を実感したい場合は硬水がおすすめです。
とはいえ急にたくさんのミネラルを摂取すると、お腹をこわすこともあるので適量を心がけましょう。
さまざまな硬度の商品を幅広く紹介しますが、初めて飲む際は硬度の高すぎないものを選んでください。
伊藤園 エビアン(evian)
採水地はフレンチアルプスの中心、自然保護区の地層をゆっくりと流れる水には多くのミネラルが含まれています。
硬度はやや高めですが、「えぐみ」などの嫌な雑味はなく、なめらかな口当たりのナチュラルミネラルウォーターです。
微かな塩味を感じるものの、喉越しが良く後味もさっぱりしています。
特有のクセがほとんどないので初めて硬水を飲む人におすすめの商品です。
コントレックス(Contrex)
フランス・ロレーヌ地方のコントレックスという街で、約250年前に発見された湧き水を使用しています。
ミネラルの含有量がとても多く、硬水の中でもより硬度の高い「超硬水」に分類されるナチュラルミネラルウォーターです。
口に含んだ瞬間、苦味・とろみ・重さを同時に感じます。
効果としては便秘解消を期待できますが、稀にお腹をこわすこともあるので注意しましょう。
シリカシリカ
マグネシウム等の一般的なミネラル分の他に、天然シリカを多く含むナチュラルミネラルウォーターです。
鹿児島県・霧島連峰の地下水が生んだ火山湖の水を原水として使用しています。
軟水に近い中硬水に分類されるため、硬水特有の苦味はまったくと言っていいほど感じません。
飲みやすい上に高い美容効果も期待できますが、体質に合わない場合もあるので注意が必要です。
クールマイヨール(COURMAYEUR)
アルプス山脈モンブランの麓を採水地とする世界トップクラスの硬度を持つナチュラルミネラルウォーターです。
塩味と甘味はほとんどなく、薬っぽい苦味だけが際立ちます。
口当たり・喉越し・後味のすべてに「いかにも硬水」といった重量感があり、硬水を飲み慣れた人には好まれるでしょう。
初心者向けではないので、まずは1本だけ購入して試してみることをおすすめします。
サンベネデット(San Benedetto)
東アルプス山脈のドロミティ氷河から溶け出した水を原水として使用しています。
1956年創業、世界100か国以上の人々から長年愛されているナチュラルミネラルウォーターです。
硬水でありながら口当たりが軽く、苦味や雑味はほとんどありません。
多少甘味は感じますが、そのわりに後味はさっぱりしているので、比較的飲みやすい硬水といえるでしょう。
まとめ
前半は水と美容の関係性と、硬水・軟水それぞれがもたらす美容効果について解説しました。
後半のおすすめ5選(硬水・軟水各5つずつ)では、味や口当たりなどを中心に紹介しています。
購入の際はぜひ参考にしてください。
目的や用途、そして何よりも自分に合う水を見つけることで、健やかな体と美しさを手に入れましょう。
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