活性酸素とは何か簡単に説明!肌や美容への影響なども詳しく解説!

ハウツー

私たちの体内で発生する活性酸素は「免疫機能の維持」という重要な役割を担っています。

ところがその一方で、美容や健康に悪影響を与えることもあります。

体にとって必要不可欠とはいえ、少々厄介な活性酸素はなぜ生まれるのか、本記事ではその正体と発生の謎に迫ります。

さまざまなデメリットと解消法も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

活性酸素とは何か?

活性酸素とは何か?

活性酸素は「活発な性質の酸素」という名称そのままの意味を持つ物質です。

とはいえメカニズム(仕組み)はやや複雑なので、本記事のテーマに沿って簡単に説明します。

また、活性酸素が体にダメージを与える根本的な理由と、その具体例も紹介します。

活性酸素のメカニズム

私たち人間は生きている限り呼吸を止めません。

そうして体内に取り込まれ続ける酸素の一部が通常よりも活発化したものを「活性酸素」と呼びます。

この現象は体がエネルギーを生成する過程で起こります。

つまり、発生自体を防ぐことはできないのですが、実は本来の活性酸素は悪役ではなく、むしろヒーローのような働きをしています。

体内に侵入した細菌やウイルスを撃退してくれる、「免疫機能」という役割を担っているのです。

ところが必要以上に増え過ぎると途端に悪さを始めてしまいます。

活性酸素のデメリット

まず前提として、酸素は他の物質と結びつくことで「酸化」という反応を起こします。

空気中にあるごく普通の酸素ですら鉄を錆びつかせたり、輪ゴムをボロボロにしたりする力があります。

私たちの体内で発生する活性酸素はそれよりも数倍活発なので、よりいっそう酸化が進み、その蓄積がデメリットとして体に表れます。

以下は具体例です。

  • 肌に張りがなくなる
  • シミやシワが増える
  • 傷や肌荒れが治りにくくなる
  • 筋力の低下
  • 胃もたれ
  • 慢性的な肩凝り
  • 疲れが取れない
  • がん/生活習慣病/白内障のリスクを上げる

活性酸素が増える原因

活性酸素が増える原因

一定量であれば、活性酸素は私たちにとって心強い味方なのに、なぜ増え過ぎてしまうのでしょう。

その原因とされる代表的な事例を3つ選び、それぞれの理由や仕組みについて詳しく解説します。

いずれか1つでも心当たりがある場合は対策が必要です。

激しい運動

呼吸によって取り込んだ酸素が活性酸素に変化する割合は、約1~5%といわれています。

では、酸素を「粒」に例え、平常時は100粒のうち1~5粒が活性酸素になると仮定しましょう。

運動時は平常時と比べて呼吸数が増えるので、必然的に取り込む酸素量も増えます。

たとえば運動時に300粒の酸素を取り込んだとすると、そのうちの3~15粒が活性酸素になります。

つまり、運動量が増えれば増えるほど、活性酸素も増加するのです。

特に、息が切れるほどの激しい運動は活性酸素を急増させる原因になります。

紫外線

紫外線は体の表面にある皮膚細胞を刺激し、活性酸素を発生させます。

体表のほとんどが皮膚で覆われている人間は紫外線を浴びる面積が広いので、活性酸素も増えやすくなります。

特に、日差しの強い夏場は急増する傾向がみられます。

薄手のTシャツやブラウスでは紫外線を防ぎきれず、浴びる範囲が一気に広がるためです。

また、活性酸素は周囲の細胞を次々に酸化させていくので、紫外線によるデメリットは日焼けだけでは済みません。

肌の老化を早めたり、目に浴びた場合は白内障のリスクを上げるともいわれています。

喫煙

活性酸素の多くは体内で発生しますが、タバコの煙は人の体に触れる前から活性酸素を含んでいます。

それを直接受け止める肺は、酸化のリスクがもっとも高い臓器といえるでしょう。

しかも、肺を構成する組織の一部がタバコに含まれる有害な物質にさらされることで、活性酸素が大量に発生します。

また、喫煙の弊害はタバコを吸う本人だけでなく、周囲の人たちにも及びます。

少量であってもフィルターを通さない煙を吸い込んだ場合、喫煙と同等のダメージを肺に与えることもあります。

活性酸素の肌や美容への影響

活性酸素の肌や美容への影響

活性酸素の性質を踏まえた上で、多くの女性にとって、もっとも気になるであろう美容面への影響をみていきましょう。

まずは、肌に与えるダメージを中心に解説します。

それ以外にも、美容に関係していると考えられる影響について、いくつか紹介します。

肌は活性酸素により老化が進みやすい

強い酸化力を持つ活性酸素はコラーゲンなどの肌を構成するタンパク質を簡単に傷つけてしまいます。

すると、肌の張りや弾力を保つ機能が著しく低下し、シワ・たるみ・くすみ・シミといった「肌老化」が起こります。

そうした影響は体内からだけではなく、紫外線などの外部要因も深く関わっています。

体の内部に比べて肌の老化が進みやすく、ダメージとして表れやすいのはそのためです。

医学的・科学的根拠に基づいた論文等も発表されています。

http://www.jcss.jp/journal/pdf/4103/41_240_all.pdf
(第1項~第3項)

file:///D:/My%20Documents/Downloads/toidaishi073030252.pdf
(主に第4項)

肌以外に美容への影響はあるのか?

活性酸素の影響は肌以外にも表れます。

紫外線を浴びやすい髪の毛や爪は特に注意が必要です。

  • 白髪が増える
  • 髪の毛やまつ毛が抜けやすくなる
  • 爪が弱くなったり変色したりする
  • 歯や骨が弱くなる

また、美容には関係がなさそうな筋力の低下や胃もたれも、場合によっては「老けた印象」を与えてしまいます。

たとえば階段を軽快に上れなかったり頻繁に食事を残してしまったりすると、その光景を見た人は、あなたの「衰え」を感じるのではないでしょうか。

活性酸素を抑える方法

活性酸素を抑える方法

私たちの体には酸化に抗うための「抗酸化作用」という機能が備わっています。

この機能は加齢とともに低下してしまうので、それを補いつつ活性酸素の増加を抑える必要があります。

「いまさら始めても…」と思うかもしれませんが、むしろ老化を実感している人にこそおすすめの方法を紹介します。

抗酸化作用のあるものを摂取する

何を食べ、何を飲むかによって体の状態は変化します。

そこで、抗酸化作用のあるものを積極的に摂取しましょう。

以下は、その代表的な食べ物です。

  • ベータカロチンを多く含む緑黄色野菜(ほうれん草/人参/かぼちゃ/トマトなど)
  • ビタミンCを多く含む果物や野菜(レモン等の柑橘類/小松菜/ピーマンなど)
  • ビタミンEを多く含む種実類(タネ)や魚類(ピーナッツ/アーモンド/くるみ/ごま/大豆/マグロ/カツオなど)

また、体に不足しがちな水分を簡単に補充できるミネラルウォーターもおすすめです。

・フロムアスリート(公式オンラインショップはこちら

こちらの商品は、人体のph値に極限まで近づくよう成分バランスが調整されており、体内への給水スピードが速く保水性にも優れています。

このような特徴を兼ね備えたミネラルウォーターは、より高い抗酸化作用が期待できます。

適度な運動をする

前述の通り、息が切れるほどの激しい運動は活性酸素を急増させてしまいます。

だからといって運動全般が体に悪いわけではありません。

活性酸素も増え過ぎなければ悪さをしない上に、「免疫機能の維持」という重要な役割を担っています。

そこで、必要以上に活性酸素を増やさない軽めの運動を心がけましょう。

適度な運動は抗酸化物質の働きを助ける効果も期待できます。

ウォーキングやヨガ、プールでの水中歩行など、息が上がらない程度に体を動かせるものがおすすめです。

紫外線を避ける

実は、一方的に悪者扱いされがちな紫外線にも良い面はあります。

適度な日光浴は免疫力を高め、感染症の予防効果が期待できるといわれています。

ただし、一定量を超えると肌にとってはデメリットしかありません。

外出の際は、つばの大きい帽子をかぶったり日傘をさしたりして直射日光を遮りましょう。

「UVカット」と表示された日焼け止めや、UVカット加工が施された衣類も紫外線を防いでくれます。

また、「白内障を予防する」という医学的観点からサングラスの着用も推奨されています。

禁煙する

タバコに含まれるニコチンには強い依存性があるため、喫煙の習慣はそう簡単に断ち切れません。

「体に悪い」と言われたところで具体的には何がどう悪いのかピンと来ない人も少なくないでしょう。

しかし、今現在これといった問題を感じていなくても、喫煙によって倍増した活性酸素は確実に老化を早めています。

未来の自分のために、できるだけ早めの禁煙をおすすめします。

少しずつ減らしていく場合は本数制限ではなく「吸う場所」を制限してみてください。

必然的に本数も減っていくはずです。

「自力では無理」という人は、禁煙外来やカウンセリングなど、専門家の力を借りましょう。

まとめ

まとめ

前半は「活性酸素とは何か」というテーマを軸に解説しました。

後半は美容に関するデメリットとその解消法を紹介しています。

なお、過度なストレスも活性酸素を増加させる原因になるため、まずは無理なくできることから始めましょう。

一歩ずつ確実に、体内の抗酸化機能を向上させてください。

根気強く継続することで、若々しく健康的な美しさを手に入れられるでしょう。

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