スーパーやコンビニ、自販機など、飲料水を販売している場所には必ずと言っていいほど置いてあるミネラルウォーター。
私達の暮らしには欠かせないものとなっています。
そんなミネラルウォーターですが、同じように見えても様々な種類があることをご存知でしょうか？
本記事ではそれらを分かりやすく解説し、さらにオススメのミネラルウォーターをご紹介します。
あなたに合ったミネラルウォーターが、きっと見つかりますよ！
硬度とは？
水には、「硬度」というものがあります。
硬度は、水に含まれるカルシウムとマグネシウムの量によって決まります。
これらの含有量が多ければ「硬水」、少なければ「軟水」となります。
日本の水は軟水が多く、ヨーロッパでは硬水が多いです。
これには理由があり、日本の場合は傾斜が険しい地形が多く、地下に水がとどまる時間が少ないため、その間に水に溶けるミネラルの量も少なくなります。
逆にヨーロッパでは緩やかな地形が多く、地下に流れ込んだ水には時間をかけてゆっくりとミネラルが溶けていきます。
このように、地域によって水の硬度は変わるのです。
軟水の硬度
水の硬度にはいくつかの基準がありますが、ここではWHO（世界保健機関）が定める基準を参照します。
軟水の硬度は、1Lあたり60mg未満とされています。
軟水は喉越しがさっぱりとしていて飲みやすいのが特徴です。
日本では採取される天然水も日常的に使用する水道水も軟水が多く口にする機会が多いので、「飲み慣れている」と言うほうが正しいかもしれませんね。
また、胃腸への負担も少ないので、どんな時にも気軽に飲むことができます。
硬水の硬度
WHOの基準では、硬水は120～180mg/Lとなっています。
硬水には軟水よりもミネラルが豊富に含まれています。水分補給と同時にミネラルを補給するには、硬水が優れています。
普段の食事で十分なミネラルを補給できていないと感じる人には、特に硬水を飲むメリットは大きいと言えるでしょう。
スポーツで汗をかいた時にも硬水はオススメです。
また、軟水に比べて飲みごたえがあるのも特徴です。
日本では軟水が多く、人によって硬水は飲みづらく感じるかもしれませんが、炭酸入りのものを選ぶと飲みにくさはかなり軽減されますよ！
軟水と硬水だけではない？
水の硬度による分類は大別すると硬水と軟水の2つですが、WHOの基準ではさらに2つの分類があります。
- 中硬水: 60～120mg/L
- 超硬水: 180mg/L 以上
なお、硬度の分類方法にはいくつかの種類があり、国によって違いがあります。
このことからも、水の硬度は様々なものがあることがわかりますね。
市販されているミネラルウォーターも硬度は様々ですので、迷った時は商品ラベルに記載されている硬度を見比べてみましょう。
PH値とは？
高度以外に水を分類する基準として、PH値があります。
PH値は水素イオンの濃度を示すもので、値が小さければ酸性の性質があり、値が大きければアルカリ性の性質があります。
普段私達が飲む飲料水の種類によってPH値は様々です。
ここでは、PH値が体に与える影響を見ていきましょう！
PH値の基準
PH値を示す数値は、1〜14まであります。
PH7が中性で、これより低ければ酸性に近づき、高ければアルカリ性になっていきます。
PH値が低い酸性の飲み物は酸味があります。
お酢やレモンなどを想像してもらえると分かりやすいですね。
PHが高いアルカリ性の飲み物は、ぬめりや苦味があります。飲料水として飲めるのはPH10位までのようです。
PH値が7に近い中性は酸味や苦味がなく、気軽に飲みやすい飲み物になります。
どのくらいのPH値が健康に良い？
人間の体液はPH7.4ほどで、弱アルカリ性です。
そのため、摂取する水分も体液に近い弱アルカリ性であれば、効率よく体に吸収されます。
ちなみに、髪の毛や肌などは弱酸性です。
体の内側と外側ではPH値が違うのですね。
化粧品や石鹸などは弱酸性のものが良いですが、飲み水としては弱アルカリ性が無理なく体にミネラルを取り込めます。
健康に良い水を飲むためには、PH値をよく確認し、体液に近い弱アルカリ性の飲料水を探してみましょう！
硬水のミネラルウォーター人気おすすめ7選！
ここからは、ミネラルが豊富な硬水のミネラルウォーターを厳選してご紹介します。
市販されているミネラルウォーターの硬度やPH値はどのくらいなのか、どんな種類や特徴があるのか。
ご自身の好みや目的と照らしながら、ぜひ参考にしてみてください！
エビアン
エビアンはミネラルが豊富でバランスが良く、およそ130ヶ国で販売されています。
硬水らしく、しっかりとした喉越しがありますが、クセは強過ぎず硬水の中では比較的飲みやすいでしょう。
炭酸は入っていないので、スポーツの時にも飲めます。
特筆すべきは、サイズ展開が豊富なこと。
220mlから1.5Lまで、5つのサイズから選べます。初めて硬水を飲む方にオススメです！
コントレックス
コントレックスは硬度が1468mg/Lで、硬水の中でもかなり高く、特にカルシウムやマグネシウムの含有量が多いです。
ゼロカロリーでこれだけ多くのミネラルを補給できることは、他の商品にはなかなか無い大きな強みです。
ただ、これ程の硬度となるとその口当たりはかなり重く、苦味があります。
初めて硬水を飲む方にとっては飲みにくいかもしれませんね。
豊富なミネラルを補給したい方にオススメです。
サンベネデット
サンベネデッドはイタリア国内で高いシェアを誇っています。
硬度は235mg/LでWHOの基準では超硬水に該当しますが、口当たりは軽く他の硬水と比較しても飲みやすくなっています。
炭酸水ですが、炭酸の強さはかなり弱いので、強い炭酸や超硬水にありがちな口当たりの重さや苦さが苦手な人でも気軽に飲むことができます。
ソラン・デ・カブラス
ソラン・デ・カブラスはスペインのベテタで採れる硬水です。
スタイリッシュなボトルと豊富なラインナップで楽しませてくれます。
そしてなんと、サッカーの名門レアル・マドリードの公式ミネラルウォーターでもあります。
飲みやすく、スポーツ時の水分補給にも最適です。
オシャレに硬水を飲みたい方にオススメです！
アクアパンナ
アクアパンナは硬度109mg/Lで、WHOの基準では中硬水に該当します。
軟水に近い飲み心地で、硬水が苦手な方でも気軽に飲むことができます。
様々な栄養素が少量ずつ含まれるので、乳幼児でも飲めます。
ワインとの相性が良いことでも知られており、世界中のイタリアンレストランで愛用されています。
ワインのお供として添えてみるといいかもしれませんね！
天海の水
天海の水は国産の硬水で、海洋深層水から採れる天然水です。
塩分は99%以上取り除かれているので、安心して飲めますよ。
こちらの製品の大きな特徴として、硬度別に250mg/L〜1500mg/Lのラインナップが揃えられています。
好みや用途に応じて選べますので、天海の水の中から自分に合う硬水を見つけられるかもしれませんね！
シリカシリカ
シリカとはミネラルの一種で、コラーゲンのつながりを強くし高い美容効果が期待でき、最近では芸能人の間でも注目されています。
シリカシリカは、そんなシリカを豊富に含むシリカ水です。
硬度は130mg/Lで硬水に該当しますが、飲み心地は軟水に近いので、重さや苦味はかなり抑えられています。
美容と健康どちらも大切にしたい方にオススメの1品です。
まとめ
いかがでしたか？
一口に硬水と言っても、それには実に様々なものがあります。
「硬水は飲みにくい」といったイメージが先行してしまう人もいるかもしれません。
しかし、ここでご紹介した硬水の他にも実に様々な商品が世の中には販売されています。
軟水に慣れ親しんだ日本人にも飲みやすい硬水も数多くありますので、まずはお試しで飲んでみることをオススメします。
ミネラル豊富な硬水を飲むことで、あなたの生活もきっと豊かなものになりますよ！
コメント