ごまには高い抗酸化作用がある?その効果・効能や成分情報も解説!

ハウツー

ごまは健康に良いとされている食品ではありますが、「どのように健康に良いのか?」。

皆さんは漠然とした認識ではないでしょうか。ごまは健康効果のみならず美容効果にも優れ、更には疾病予防にも大いに効果が期待できる万能食品なのです。

今からごまに含まれる主要成分と共に、注目すべきごまの効果・効能についてご紹介していきます。

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ごまに含まれる4つの主要成分

ごまに含まれる4つの主要成分

ごまの主な栄養成分は脂質約50%、タンパク質約20%を占め、炭水化物、ミネラル分と、とても栄養価が高いことがわかります。

その中でもごまに約1%しか含まれていない「ゴマリグナン」という成分には、「セサミン」「セサモリン」「セサミノール」「セサミノール配糖体」と4種類の機能があり、私達の体に健康をもたらしてくれます。

セサミン

「ゴマリグナン」の一つ、「セサミン」。

「セサミン」を摂取することにより、運動時に増加する活性酸素の発生を抑制する働きをもっております。活性酸素を抑制することにより、体の酸化・老化を防ぎ、生活習慣病から体を守ってくれるのです。

また、「セサミン」には肝臓に働きかけ、アルコールの分解機能高める働きもあります。肝機能の向上に効果的と言われ、飲み会などの二日酔いには欠かせない成分と言えるでしょう。

さらに、「セサミン」とビタミンEを同時摂取することで、より高い抗酸化作用を発揮すると言われております。

セサモリン

「ゴマリグナン」の一つ、「セサモリン」。

ごま焙煎する過程で「セサモリン」は抗酸化物質である「セサミノール」を生成されることが知られており、ごまに含まれる抗酸化物質の前駆体として強い抗酸化作用をもっております。

「セサモリン」が体内で「セサミノール」に代謝されることにより、肝臓や腎臓において脂質の酸化を抑制する働きを持ち、さらにDNA酸化障害の抑制などの新しい効果も発見されております。

セサミノール

「ゴマリグナン」の一つ、「セサミノール」。

ごま種子内で「セサミノール配糖体」として存在し、「セサミノール」という形では存在しません。ごまから油を精製する過程で、「セサモリン」が化学変化を起こし「セサミノール」に生成するために、生のごまよりごま油の方に「セサミノール」が豊富に含まれております。

強い抗酸化作用を持ち、疲労回復、肌や髪の美容、若返り、便秘などにも効果が期待されております。

セサミノール配糖体

「ゴマリグナン」の一つ、「セサミノール配糖体」。

「セサミノール」に糖の分子がついたものを「セサミノール配糖体」と呼ばれ、これが体内に入ると腸内細菌の酵素の働きによって「セサミノール」へと変化します。難分解性のため消化液や腸内細菌によって分解されることがなく、腸管から吸収され全身の細胞の酸化を抑えるという非常に優れた抗酸化作用を持っております。

「セサモリン」が代謝され「セサミノール」また「セサミノール配糖体」として生まれ変わり、抗酸化作用、抗動脈硬化作用、抗がん作用などの健康効果が重要視されております。

ごまに含まれる成分「ゴマリグナン」には強い抗酸化作用がある

ごまに含まれる成分「ゴマリグナン」には強い抗酸化作用がある

「ゴマリグナン」とは、ごま油に含まれる「リグナン」構造が含まれていることから「ゴマリグナン」と呼ばれています。

「リグナン」とは、主に植物に含まれており、抗真菌作用や殺虫作用などの外部から身を守ると共に成長を調節する役割を果たします。強い抗酸化作用を持ち、人の肝臓機能やその脂肪酸の代謝などを強化する働きも確認されています。

「ゴマリグナン」が持つ抗酸化作用によってごま油は他の食用油より酸化されにくい特性を持ち、健康食品としても多く利用されております。

ごまに期待できる効果・効能7選!

ごまに期待できる効果・効能7選!

栄養バランスに優れたごまは誰が食べても良い食品ですが、高い抗酸化作用を持つことから若々しくありたい40代以降に特におすすめする健康食品です。

日本人の生活習慣病の指摘・疑いがある人の割合は加齢と共に増加傾向にあります。

ごまは、あらゆる健康や美容の効果など多岐に渡りますので、詳しくご紹介していきます。

①アンチエイジング効果

アンチエイジングに何故ごまがいいのか?

ごまに含まれる「ゴマリグナン」には脂質の酸化を防ぐ働きが優れており、脂質の代謝を促進させるので若返り(アンチエイジング)に効果ありと注目されています。また、「ゴマリグナン」には植物性エストロゲンという女性ホルモンの一種が含まれており、ホルモンへの作用も効果が高いと言われています。

更年期を迎えた女性のホルモンバランスを整え、更年期障害を改善する働きが期待できるのです。

②二日酔い防止効果

二日酔いに何故ごまがいいのか?

体内で分解されたアルコールは、有害物質である「アセトアルデヒド」に変化し、それが体内に残ることで二日酔いが起こるのです。

ごまの稀少成分である「セサミン」は肝機能を保護・促進させ、アルコールを分解する機能を高めてくれるだけでなく、血中のアルコール濃度を低減する働きを持つと言われております。さらに、体内に溜まってしまった「アセトアルデヒド」の分解も促進させてくれるのです。

③がん予防効果

がん予防に何故ごまがいいのか?

ごまに含まれる高い抗酸化作用を持つ「セサミン」という成分が、がん細胞の増殖を抑える働きが期待できます。

ガンの原因としてあげられるのが過酸化脂質の存在です。コレステロールや中性脂肪などの脂質が酸化された物質のことを言い、過酸化脂質が増えると細胞が破壊され、がん細胞を形成することに繋がってしまうのです。

「セサミン」には過酸化脂質の生成を抑える作用があり、がん予防効果が期待されています。

④高血圧の抑制効果

高血圧に何故ごまがいいのか?

1980年代後半、ごまに含まれる「セサミン」の健康成分についての研究がスタートし、その中で新たに発見されたのが「ゴマペプチド」というタンパク質分解物です。

血圧の上昇は、塩分の過剰摂取・運動不足・ストレスなどにより、体内で血管収縮物質を過剰に生成され、血管が収縮することで引き起こされます。

「ゴマペプチド」は、この血管収縮物質を生成する働きを阻害し、血圧に作用する効果のあると期待されています。

⑤血中コレステロールのコントロール効果

血中コレステロールに何故ごまがいいのか?

コレステロールの大半は肝臓で作られ、それは日々の食事から摂取されています。食事で摂取したコレステロールは小腸からリンパへ吸収されます。その時にごまに含まれる「セサミン」は小腸でコレステロールが吸収されるのを阻害し、コレステロールが便と共に排泄されるよう働きかけてくれるのです。

「セサミン」はコレステロールの吸収を阻害しながら、体に必要な脂肪の吸収には全く影響しないという高性能を持っています。

⑥動脈硬化の予防効果

動脈硬化に何故ごまがいいのか?

ごまに含まれる「ゴマリグナン」の「セサミン」には、非常に優れた抗酸化作用を持っています。

体内の中でも活性酸素が多く発生する肝臓において抗酸化作用を発揮し、活性酸素を取り除いて細胞の損傷を防ぎます。また体内の過酸化脂質の増加を抑制することにより、動脈硬化の原因となる悪玉コレステロールの増加を防ぎ、高い抗酸化作用で肝臓の機能を高める効果が期待されています。

⑦自律神経機能の改善効果

自律神経に何故ごまがいいのか?

自律神経には「交感神経」と「副交感神経」の2つがありますが、副交感神経の働きは40代超えたあたりから機能が低下する傾向にあると言われています。睡眠不足、食欲不振、体調不良などが続くのであれば自律神経が乱れている証拠です。

近年の研究では、ごまに含まれる「セサミン」が更年期障害を人の自律神経機能と血管弾力性の改善に効果があることが明らかになってきました。あらゆる健康効果をもたらすごまを摂取することにより血圧が改善され体調が良好となる結果、自律神経も回復に向かうのです。

まとめ

まとめ

いかがでしょうか?

史実では「絶世の美女」ことクレオパトラや楊貴妃もごまを好んで食べたと記されており、遣唐使も薬としてごまを重宝していたようです。

ごまの効果・効能についてより詳細に知ることが出来たのは近年のことではありますが、先人達は美や健康にごまが良いとされていることを体を通して感じていたのかもしれません。

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