お茶や紅茶に含まれる「ポリフェノール」や「カテキン」に、抗酸化作用があるのをご存じですか?
呼吸するだけで生まれてしまう、「活性酸素」をやっつけてくれる【抗酸化作用】をお茶・紅茶から手軽に摂るそんなお茶の効果的な淹れ方や、紅茶に良い合わせ方のご紹介や、【活性酸素】を増やさない方法を解説します。
身体に良く、美味しいお茶・紅茶の飲み方を知って、美しく健康になりましょう。
抗酸化作用のあるお茶の種類
お茶の製法によって、ポリフェノールやカテキンの含有量が違ってきます。
なかでも、緑茶と紅茶に多くのカテキン、ポリフェノールが多い事が分かりました。
緑茶・紅茶の身体に良い飲み方、NGな飲み方などを解説します。
お好みの取り入れ方のヒントにどうぞ。
緑茶
お茶には、抗酸化作用があると有名ですが、なかでも【緑茶】が一番です。
緑茶のポリフェノールのカテキンには種類があり、抗酸化作用が強いカテキンを「エピガロカテキンガレート」と言います。
その含有量の多いお茶は、煎茶・抹茶・ほうじ茶となりますが、お茶として飲むと茶葉に30%も残ってしまうので、粉末にして飲むのがベストです。
緑茶の理想的な機能食品として、抗アレルギー・抗ガン・ストレス緩和・血圧上昇抑制・動脈硬化予防などが、認められています。
紅茶
緑茶だけでなく、紅茶にも抗酸化作用はあって、「ポリフェノール」で有名なテアフラビン類とテアルビジン類が含まれています。
これらは、「活性産を除去し、細胞の老化を防ぐ効果」が、期待されています。
ポリフェノールは、活性酸素を除去する働きがある、抗酸化物質です。
若い細胞を維持するための、免疫力を高める為に、ポリフェノールを摂取する事で、抗酸化作用が高められます。
紅茶を飲むときに、生姜やフルーツを合わせて飲む事で、免疫力アップの効果が期待できます。
抗酸化作用におすすめのお茶の飲み方
緑茶と紅茶の、抗酸化作用については理解して貰えたでしょうか?
では、緑茶の適したお茶の淹れ方や、紅茶と相性のいい組み合わせのフルーツのご紹介をします。
全てかこの通りの決まりではありません。お好みの飲み方で構わないと思いますが、ちょっと気に留める感じで、読んでくださって構いません。
緑茶は80℃以上で淹れるのがおすすめ!
緑茶の抗酸化作用「カテキン」を効果的に摂取するには、淹れ方の工夫が必要です。
緑茶カテキンは温かいお湯の方が、摘出されやすいので、急須で淹れるお茶で飲んでいれば、自然に摂取できます。
一度沸騰させ、水道のカルキを抜いて、70~80℃のお湯で、急須に注ぎ飲みましょう。急須に注ぐことで温度が下がります。
沸騰したお湯で、水道のカルキ抜きは出来ますが、熱すぎると「タンニン」が出すぎ苦みが出てしまいます。
夜に飲みたい場合は「カフェイン」を少なめにするために、低い温度のお湯でまろやかに摘出する方法もあります。
リラックス効果がある「テアニン」が、低温で淹れる事で出やすくなり、テアニンはリラックス効果があり、安眠にも繋がります。
紅茶はポリフェノールを含むフルーツと一緒に!
紅茶を飲むときに、ポリフェノールが含まれているフルーツを、合わせて飲むと免疫力アップになります。
- ブドウに含まれる「ポリフェノール」
- オレンジに含まれる「ベータクリプトキサンチン」
- グレープフルーツに含まれるペクチン(腸内細菌を整える)
これらのフルーツを合わせて飲む事で、腸内環境が良くなり、免疫力がアップします。
他に、生姜「ジンゲロン」は強い殺菌成分があり、さらに身体を温める作用があるので免疫力アップになります。
紅茶にミルクはNG
紅茶に含まれるポリフェノールの中でも、赤い色素成分「テアフラビン」が多く含まれるのは、アッサムティーです。
アッサムティーのホットもアイスも、成分変化はないので季節に合わせましょう。
ただ、紅茶にミルクやマシュマロを入れて飲むのは、おすすめできません。
なぜなら、ミルク等に含まれる「タンパク質」がテアフラビンに結びついてしまい、取り込みにくくなってしまいます。
好みの問題はありますが、作用を十分取り入れたいなら、ストレートティーやレモンティーがおすすめです。
活性酸素を増やさないようにする5つの対策方法
お茶・紅茶を沢山飲んで、抗酸化作用を強めても、他で活性酸素を作ってしまっては、元も子もありません。
活性酸素を増やさない為には、どうすればいいのかも合わせて解説します。
日々の暮らしの中に、沢山のヒントがあるので、気を付けましょう。
対策方法①:紫外線を避ける
日に当たる事は、紫外線を浴びるという事です。ではなぜ、紫外線を浴びると活性酸素が増えるのか。
紫外線を浴びると、皮膚の内側にダメージを受けます。
そのダメージ(活性酸素)とは、コラーゲンやエラスチンを破壊し、肌の弾力や張りを失いシミやしわができます。
シミやしわが増えないように、日焼け止めや日傘を使い、紫外線を避ける様にしましょう。
紫外線は肌だけでなく、目からも吸収してしまい、白内障の危険性もありますので、サングラスをかける事も必要です。
対策方法②:適度な運動を心がける
20代をピークに「抗酸化作用」は40代で急降下します。
身体の中のサビ(活性酸素)を増やさない為「抗酸化作用」を維持する為にも、適度な運動が必要です。
運動のやり方次第で、逆に活性産を増やしてしまう事があるので、注意が必要です。
適度な運動と言っても、人それぞれ違いますが、ウオーキング程度の運動を一日合計60分程度行うのが、良いとされています。
日常運動されている人は、それを続けるのが良いでしょう。
対策方法③:ストレスを溜めない
なぜストレスを受けると、活性酸素が増えるのか…
ストレスを受けると、血の巡りが悪くなり、元に戻る時に「活性酸素」が発生します。
これを繰り返すことで、身体の酸化が進む事で身体にサビが増える=活性酸素が溜まる、となります。
紫外線を浴びる、タバコを吸う、無理な運動をする、大量な飲酒をするなどが、ストレスを溜める要因になります。
適度な運動や適度な飲酒は、ストレス解消になるかと思いますが、適度に留める様にしましょう。
対策方法④:良質な睡眠を心がける
脳は、睡眠中に老廃物を排出すると言われています。
オーバーワークや睡眠不足は細胞を修復できない=活性酸素をため込んでしまうとなり、身体の酸化が進んでしまいます。
だからと言って、だらだらと長く睡眠時間を取ればいい、のではなく「質のいい睡眠」を心掛けましょう。
朝起きた時、気持ちよく目覚められたか、「今日も頑張ろう!」と意欲的になれているか…が、質の良い睡眠だったかの、見極めるサインです。
ゆっくりとリラックスしながら入浴する、リラックスできる音楽を流してみる、など心地よい環境にして眠る様にしてみましょう。
対策方法⑤:禁煙
タバコは人一倍身体をサビさせる=活性酸素を溜め込むことになる。
呼吸をするだけで、活性酸素を作り出してしまうのに、その上喫煙でなおさら活性酸素を溜め込んでしまうのは、良くない事極まりないですね。
タバコを吸う事で、実は肺だけでなく脳神経もサビてしまい、うつや認知症になるとも言われています。
「タバコを吸うと活性酸素が大量にでき、身体を中からサビさせてしまうのでやめましょう」と、イメージされた方が禁煙に繋がりそうですね。
まとめ
活性酸素を発生させない為に「抗酸化作用のあるお茶を飲みましょう」と、解説しました。
美容の為だけに緑茶や紅茶を飲みましょうと、言ったのではありません。
老若男女問わず、健康である為に緑茶・紅茶を飲んで欲しいのです。
もちろん、紫外線対策や禁煙も大事ですが、一番身近で取り入れやすい方法が、お茶を飲む事かと思います。
抗酸化作用のあるお茶・紅茶を、美味しく楽しく取り入れて、長く健康でいられるように、ヒントにして貰えたら嬉しいです。
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