青汁は体に良いという言葉をよく聞きますよね。
テレビなどでも青汁の商品を広告として見たことがある人は多いのではないでしょうか。
では、なぜ青汁は体に良いといわれているのでしょうか。
この記事では、青汁に含まれる野菜や栄養素、青汁を飲むことでどのような効果が期待できるのかについて紹介します。
青汁を飲んでいる人、またはこれから飲もうと思っている人はぜひ、参考にしてみてくださいね。
青汁に含まれる野菜にはどんなものがある?
青汁には健康に良い成分が含まれており、健康のために飲む人が多いです。
青汁にはどのような野菜が豊富に含まれているのでしょうか。
この章では、青汁に含まれる野菜について紹介します。
どんな野菜から青汁が作られているか知りたい人は読んでみてください。
ケール
ケールとはキャベツやブロッコリーの原種でアブラナ科の野菜です。
レタスより濃い緑色で、青臭さと苦味のある独特な味わいがあることが特徴です。
ケールには、ビタミンCやビタミンE、カルシウム、カリウム、βカロテン、食物繊維など様々な栄養素が豊富に含まれています。
野菜の王様とも呼ばれるほど、栄養価が高い野菜です。
原産地は地中海沿岸で、日本では茨城県や島根県、愛媛県、福岡県など比較的暖かい地域で栽培されています。
季節問わず、一年中栽培が可能なためどの季節でもその味わいを楽しむことができます。
大麦若葉
大麦はイネ科の植物ですが、大麦若葉は大麦に穂が出る前の若葉のことをいいます。
世界で最も古くからある植物でもあり、青汁の原料として使用されることが多いです。
食物繊維が特に豊富に含まれており、中でも不溶性食物繊維が豊富です。
不溶性食物繊維は腸を綺麗にする働きがあり、体を健康に保つために必要な栄養素です。
食物繊維以外にもビタミンやミネラルも含まれており、不足しがちな栄養を補うことができます。
青野菜独特の臭いが控えめで、匂いや味に癖がなく摂取しやすいことが特徴として挙げられます。
原産地は中央アジアで、日本では福井県や宮崎県、熊本県などで栽培されています。
明日葉
明日葉はセリ科の植物で、生命力が非常に強く、古くから不老長寿の妙草として重宝されてきました。
ビタミンやミネラル、食物繊維が豊富なことに加え、良質なタンパク質も摂取することができます。さらに、植物の中では明日葉にしか含まれない、カルコンというファイトケミカルが含まれることが特徴です。
葉の部分には苦味や独特の癖がありますが、茎の部分には癖はほとんどなく、茹でるとアスパラガスのような食感があります。
原産地は日本で、房総半島や三浦半島、伊豆諸島など比較的暖かい太平洋沿岸部に自生していることが多いです。
青汁には強い抗酸化作用が期待できる!
青汁に含まれる野菜には様々な栄養素が含まれているとお話しましたね。
栄養素を補うだけでなく、青汁には強い抗酸化作用の働きがあります。
抗酸化作用という言葉を聞いたことある人もいると思いますが、私たちの体にどのような作用を引き起こしてくれるのでしょうか。
この章では、抗酸化作用について、抗酸化のメリットについて紹介します。抗酸化作用について知りたい人は読んでみてくださいね。
抗酸化作用とは?
私たち人間の体には、抗酸化作用が備わっています。
抗酸化作用とは、体内で増え続ける活性酸素を除去する働きのことを言います。
活性酸素は体内でウイルスや細菌と闘ってくれるという働きを持ちますが、活性酸素が増え続けてしまうと、自身の細胞を傷つけてしまいます。
私たちは、呼吸をすることで生きることができますが、取り入れた酸素の一部が活性酸素となります。
さらに、紫外線や喫煙、飲酒、過度な運動、ストレス、睡眠不足など様々な要因で活性酸素は増えてしまいます。
20代をピークに抗酸化の働きは加齢と共に低下していくため、活性酸素が増えないよう気をつける必要があります。
活性酸素が増え、細胞を傷つけることで、老化や病気のリスクが高まってしまうため、注意していかなければいけませんね。
抗酸化のメリット
老化や病気を防止するためには、酸化から体を守ることが大切です。抗酸化することで、体には様々なメリットが期待できます。
老化の原因の大半は紫外線が原因と言われていますが、紫外線をたくさん浴びることで表皮で活性酸素が発生してしまいます。そのために、シミやシワ、くすみ、そばかすなどが出現してしまうのです。
紫外線対策することで、肌の活性酸素の発生を抑えることができ、若々しくいることができます。
また、喫煙や飲酒、ストレスなどの要因で増加してしまう活性酸素は、細胞を傷つけるため、がんや心筋梗塞などの生活習慣病を引き起こしてしまいます。
抗酸化のある食物や対策を行うことで、病気のリスクを低下させることができます。
このように、体を抗酸化することで、より生き生きとした生活をすることができるなど、様々なメリットがあります。
青汁に含まれる4つの主な栄養素
青汁には様々な栄養素が含まれますが、その栄養素は体の中でどのような作用があるのでしょうか。この章では、それぞれの栄養素の働きについて紹介します。
また、どのような人は特に摂取した方が良いのかなども説明します。栄養素について詳しく知りたい人は参考にしてください。
①食物繊維
食物繊維には、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の2種類があります。
水溶性食物繊維には、腸内の水分を吸収することで便をやわらかくするという働きがあります。
不溶性食物繊維には、便のかさを増すことで、腸の動きを活発にするという働きがあります。
青汁は、水溶性食物繊維が豊富に含まれているため、便通を良くすることができます。さらに、糖の吸収を抑える働きもあります。
食前に摂ることで、血糖値の急激な上昇を抑えることができます。そのため、糖の吸収が穏やかになり、体内で脂肪に変化しにくくすることができます。
また、食前に摂取することで満腹感が得られやすく、食べ過ぎを防止するという効果も期待できます。
このような働きがあるため、便秘気味の人や、ダイエットをしたい人は特に摂取をおすすめします。
②ビタミン
青汁には、βカロテン、ビタミンB、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンKといった様々な種類のビタミンが含まれます。
βカロテンは、体内でビタミンAに変換され、視力の維持や免疫力を高める効果があります。
ビタミンBは、エネルギー代謝に関わる働きを担っています。倦怠感や疲労、ストレスを感じやすい人はビタミンBが不足している可能性があります。
ビタミンCは、コラーゲンを作るために必要な栄養素で、活性酸素から体を守る働きもあります。
ビタミンEは、ビタミンCより抗酸化作用が強いため、ビタミンCと一緒に摂取することでより強力な抗酸化が期待できます。さらにアンチエイジング効果もあるため、老化を遅らせる効果も期待することができます。
ビタミンKは、骨の健康維持に努めます。
このように、ビタミンには様々な働きがあるため、細胞の酸化や老化を防止したい人、ストレスや疲労が重なっている人は特に摂取をおすすめします。
また、女性は加齢と共に、骨密度も低下しやすいため、丈夫な骨作りのためにも摂取すると良いでしょう。
③カリウム
カリウムはミネラルの一種です。体にとって必要不可欠な栄養素で、ナトリウムと相互に作用しながら、細胞の浸透圧維持や、水分維持の働きを担います。
ナトリウムが増え、カリウムが不足してしまうと、体の水分量が多くなり、むくみに繋がってしまいます。
カリウムはナトリウムを体外へ排出する働きがあるため、むくみ予防や、むくみが減ることで減量への効果が期待できます。さらに、浸透圧を維持することで、血圧を下げる効果もあります。
カリウムが不足すると疲れやすく、目眩などの症状が出現しやすいですが、疲労回復の効果も期待できます。
このような働きがあるため、むくみが気になる人や疲労が蓄積している人は特に摂取することをおすすめします。しかし、摂取しすぎは逆に悪い効果を引き起こしてしまうため、適度な摂取が良いでしょう。
④ミネラル
ミネラルは五大栄養素の一つです。体内では作ることができないため、食べ物などから取り入れる必要があります。
先ほど、カリウムのことについて紹介しましたが、カリウム以外にもカルシウムやマグネシウム、亜鉛、鉄、リンなどのミネラルが含まれています。
ミネラルは、歯や骨、細胞などの材料になったり、筋肉や神経、ホルモンの働きを調節する作用があります。そのため、ミネラルが不足してしまうと、歯や骨の発達に影響が出たり、貧血や味覚の低下、免疫力の低下など、様々な症状を引き起こしてしまいます。
どれかひとつだけ摂取しすぎても、体に良くない作用を引き起こしてしまうため、バランス良く摂取することが大切です。
骨密度や筋力が低下している人や、疲れがとれない人などは特に摂取をおすすめします。
青汁を飲むことによる健康・美容効果5選!
上記で紹介したように、青汁には、様々な栄養素が含まれています。
この栄養素を取り入れることで、私たちの体にどのような効果があるのでしょうか。この章では、青汁を飲むことで期待できる健康や美容の効果について紹介します。
青汁を飲むか迷っている人や、青汁を飲むことで期待できる効果について知りたい人は参考にしてください。
効果①:血圧の上昇を抑える
高血圧は生活習慣病の中でも罹患率が高い病気です。
青汁には、GABAというアミノ酸の一種である成分を含む食品があります。
GABAには、睡眠の質を高めたり、ストレスを和らげる、血圧を下げる働きがあります。また、青汁に含まれるカリウムには、ナトリウムを体外へ排出する作用があると前章でお話しましたね。
摂取し過ぎた塩分を排出してくれるため、血圧の上昇を抑えることができます。さらに、ケールを用いた実験では、ケール粉末の摂取が血圧の上昇を抑えることが確認されているそうです。
このように青汁に含まれる栄養成分には、血圧の上昇を抑える効果があります。
血圧が高い人は特におすすめですが、青汁だけでなく、日頃の生活習慣を見直してみることも大切です。
効果②:動脈硬化を予防する
動脈硬化とは、心臓から全身へ血液を運ぶ役割のある血管が硬くなり、弾力が失われ、血栓が出来やすくなる病気のことをいいます。
高血圧と動脈硬化は深く関連があるため、予防していくことが大切です。
青汁に含まれるβカロテンやビタミンEには、血管や細胞の代謝を上げ、血管のアンチエイジング効果もあります。そのため、動脈硬化を予防する効果が期待することができます。
また、食物繊維により、血液中の悪玉コレステロールを下げる効果も期待できます。
悪玉コレステロールが増加することで、血液がドロドロになりやすく、動脈硬化になるリスクが高まるため、悪玉コレステロールを下げることも大切です。
血圧が気になる人、食生活が乱れていて病気が心配な人は摂取をおすすめします。
効果③:便秘の解消
便秘は、運動不足や食生活の乱れ、水分不足、筋力の低下などが誘因となります。
青汁には食物繊維が豊富に含まれていますが、この食物繊維が腸内環境を整えてくれます。
生活習慣が乱れると腸内の悪玉菌が増加し、腸の動きを悪くし、便が硬くなってしまいます。
青汁に含まれる食物繊維は、水溶性食物繊維が多いとお話しましたが、硬くなった便に水分が加わることで、便をやわらかくし排出しやすくするというお手伝いをしてくれます。
また、食物繊維は善玉菌の餌となるため、悪玉菌を減らし善玉菌を増やすことで、腸の動きが良くなります。
様々な要因で便秘は引き起こしやすくなるため、便秘気味の人は摂取をおすすめします。
効果④:美容効果
肌が若々しく綺麗であり続けるためには、ビタミンやミネラルといった栄養成分は必須です。
青汁には、ビタミンやミネラルが豊富に含まれており、不足しがちな栄養成分を補うことができます。
さらに、クロロフィルやβカロテン、ビタミンEといった肌の炎症や老化を防ぐ抗酸化成分も豊富に含まれています。
年齢を重ねる毎に抗酸化力も低下するため、外から補うことは肌の老化を防止するうえで必要です。
また、腸内環境と肌荒れは大きく関係していますが、便秘で腸内環境が悪いとニキビなどの肌荒れが現れやすくなります。
青汁には腸内環境を整える効果もあるため、美容効果にも最適です。
効果⑤:免疫力の向上
青汁には、食物繊維が豊富に含まれているため、腸内環境を整える効果があります。腸内環境は、免疫力にも深く関係があります。
私たちは口から取り入れた食べ物などは、腸を通り排泄物として排出されます。口から取り入れられるものには食物以外に、細菌やウイルスも含まれます。
様々な菌から体を守ろうと、腸には免疫機能が備わっており、善玉菌を増やし腸内環境を整えることが免疫力向上に繋がります。
さらに、睡眠不足による疲労は免疫力低下の原因にもなります。
青汁には、ケールが含まれており、ケールには睡眠の質を高める効果もあるため、睡眠障害を改善する効果が期待できます。
まとめ
この記事では、青汁に含まれる野菜や、栄養素、青汁を飲むことで期待できる健康効果について紹介しました。
青汁は、ケールや大麦若葉、明日葉などの野菜から出来ており、これらの野菜にはビタミンやミネラル、食物繊維など様々な栄養素を含まれています。
そのため、青汁を飲むことで、高血圧や動脈硬化、便秘などの生活習慣病予防や美肌効果、麺気力向上の効果が期待できます。
青汁を飲むだけでなく、運動やバランスの良い食生活が健康や美容のためには必要ですが、第一歩として青汁から始めてみることも良いですね。
みなさんが健康で綺麗であり続けることができるよう願っています。
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