リコピンと言えばトマト!というのはずいぶん広く知られるようになりました。
スーパーのトマト売り場を見ると「高リコピン」をアピールするものも置かれています。
リコピンは体に良い、美容に良いというのは何となく知っている方は多いです。
しかし、そのパワーの数々をしっかり理解すれば、きっとリコピンを摂取せずにはいられなくなりますよ…!
今回はリコピンの驚くべき効果や、おすすめの取り入れ方をたくさんご紹介していきます。
美容・健康意識のモチベーションアップ間違いなしの内容となっていますので、是非最後までご覧下さい!
トマトなどに含まれる栄養素「リコピン」とは?
そもそも、「リコピン」とはいったい何なのでしょうか?
かわいらしい成分名のリコピンの正体をご紹介していきます。
どんな栄養素なのか、何に含まれている成分かなど詳しく知りたい方は要チェックしてくださいね。
リコピンはトマトなどに含まれる赤い色素
リコピンは動植物に含まれる赤色の天然色素成分の一つです。
リコピンと言えばトマトが有名ですが、それ以外にも果肉が赤っぽい植物に含まれていることが多いです。
スイカ、アンズ、マンゴー、柿、ピンクグレープフルーツなどにも含まれます。
また、リコピンは熱に強い成分です。なので、加工品であるトマトジュース、トマト缶やケチャップにも豊富に含まれています。
むしろ、リコピンは加熱して加工された状態の方が体内に吸収されやすいんですよ!
カロテノイドの一種
リコピンという成分はカロテノイドの一種です。
カロテノイドとは、自然界に存在する黄色または赤色の鮮やかな色素を総称したものです。
その数は何と600種類以上!その中の一つがリコピンなのです。
リコピン以外にも聞き覚えのあるカロテノイドはまだあります。
緑黄色野菜等に含まれる「β-カロテン」、甲殻類や鮭に含まれる「アスタキサンチン」、目の健康維持としてサプリメントに配合されることも多い「ルテイン」など…カロテノイドは私たちの健康な体作りを支える色素なのですね。
リコピンの主な働き
筆者は普段、美容関係の仕事をしています。
同僚やお客様と話していると、健康に気を遣っている方、肌をより美しく保ちたい方はリコピンを含む食品を意識的に摂っていると感じます。そして、その人達は総じて若々しく健康的!
ここからは、リコピンのもたらす効果や働きについてご紹介します。
私たちの健康・老化を大きく左右するのでは?というくらい素晴らしい働きの数々、どうぞご覧下さい。
抗酸化作用で老化の抑制
リコピンの効果の中でまずお伝えしたいのが「高い抗酸化作用」です。
そもそも抗酸化とは?という方にもわかりやすくお伝えしていきますね。
私たちの体は、環境や年齢を重ねることで細胞が酸化していきます。
「酸化」をイメージするなら、例えばりんごを切った時を思い浮かべてみて下さい。
切った直後の断面はみずみずしく色鮮やかですが、そのまま放置すると次第に黄色~茶色に変色しますよね。
このリンゴのように、私たちの体が錆びていくのが「酸化」です。
私たちの体が酸化していく主な原因の一つに「活性酸素」があります。
リコピンは、その高い抗酸化作用によって活性酸素を除去する効果があります。
抗酸化作用により、お肌の細胞が錆びにくく、弾力のある若々しい肌が保たれるのです。
活性酸素については後半に詳しく解説していますのでそちらも併せてご覧下さい。
動脈硬化による様々な病気を防ぐ
リコピンは老化抑制だけでなく動脈硬化の抑制にも効果的な成分です。
動脈硬化と聞くと高齢者が発症するイメージがありますが、あなどってはいけません。
無症状の時期だと20代から現れる人もいて、40~60代になり症状が表立ってくることが多いのです。
動脈硬化が引き金となって「狭心症」「心筋梗塞」「脳梗塞」「脳出血」など、命にかかわる病気を引き起こします。
リコピンの抗酸化作用は血管の酸化を防ぎしなやかにする効果があります。
また、ドロドロになった血液をサラサラにしてくれる「善玉コレステロール」の量も増やしてくれるのだとか!
ダイエットにも効果あり
リコピンはダイエットをしている方にも強い味方になってくれます。
リコピンは中性脂肪が肥満細胞に蓄積されるのを抑えてくれる効果があります。
また、先ほど動脈硬化についての項目で「血管や血液を健康にする」と述べました。
血流が良くなること=代謝アップ・体温が上がることにもつながりますので、体内の老廃物を排出する手助けもしてくれます。
脂肪の増加を抑え、太りにくい体にしてくれるリコピン、なんて優秀な栄養素なのでしょう!
ただ、「リコピンを摂っているから…」といって安心し、食べ過ぎには注意ですよ。
美容と健康に大きな効果をもたらすリコピン。摂取しないと損するレベルです…!
活性酸素とは
先ほど少しご紹介した活性酸素。聞きなれない方も少なくないかもしれません。
筆者も美容関係の仕事に就くまで知りませんでした。
活性酸素はいつまでも若々しくいたい方には必ず知っていて頂きたい!と強くお伝えします。
活性酸素とは何か?どんな影響を与えるのか?気を付けるべきポイントをわかりやすく解説していきます。
活性酸素が健康に与える影響
活性酸素とは、簡単に言うと体のエネルギーを作り出した時の廃棄物です。
なので、呼吸をするだけでも活性酸素は生成されます。
作り出される活性酸素が適量ならば問題ないのですが、増えすぎてしまうと私たちの細胞を攻撃し始めるように…!
体の設計図であるDNAやたんぱく質を錆びつかせてしまうのです。
活性酸素が肌や美容に与える影響
活性酸素による影響で一番顕著に表れ、気になるのが「老化」です。
大量に生成された活性酸素は、お肌の健康を保つたんぱく質や細胞自体を傷つけ、硬く、もろい状態にします。
その結果、お肌のバリア機能が弱まるだけでなく、お肌全体のくすみ・吹き出物・シミ・シワ・たるみなどのありとあらゆる深刻な肌トラブルを引き起こします。
活性酸素一つでこんなにも多く、お肌や美容に影響するなんて恐ろしいですよね。
エイジングケアを考えているのであれば、活性酸素対策は欠かせないのです。
活性酸素が増える原因
ここからは、活性酸素を生み出す主な原因を3つご紹介します。中には意外!と感じるものもあるかもしれません。
是非、皆さんの生活習慣を振り返りながらチェックしてみて下さい。
活性酸素が増える原因を知って、しっかり対策をしていきましょう。
紫外線
1つ目・そして大きな原因として挙げるのが「紫外線」です。
紫外線を浴びるとお肌の細胞の中に大量の活性酸素が生成されます。
活性酸素はお肌のハリや弾力を保っているコラーゲンやエラスチンを傷つけ破壊していきます。
また紫外線を浴びると、活性酸素からお肌の細胞たちを守ろうとメラニン色素を過剰に作り出します。
このメラニン色素によって、シミを作る原因になってしまいます。
特に外で活動する機会の多い方は男女問わず、帽子や肌を隠す服装、日焼け止めを塗る習慣をつけて対策することを強くおすすめします。
また普段屋内にいることが多い方でも、通勤の間や窓際の席に座っている場合にも注意が必要です。
少しずつ浴びた紫外線の積み重ねで、お肌は確実に老化していきます…!
激しい運動
2つ目の原因となるのが「激しい運動」です。
運動は健康的で良いのでは?と思う方も多いのですが、体作りには効果的な運動もやりすぎると活性酸素を生む原因に。
激しい運動かどうかは「運動後、気持ち良さや爽快感があるかどうか」で判断してみて下さい。
気持ちよさよりも疲労を強く感じるのであればやりすぎています。
特に体に負荷が多いウエイトや無酸素運動は活性酸素を生み出しやすいです。
喫煙
3つ目の原因は「喫煙・過度な飲酒」です。
たばこの煙には活性酸素を生み出す物質が多く含まれています。
これは喫煙者だけでなく、その煙を浴びている周りの人の活性酸素も生み出すのです…!
喫煙者の方は本数を抑え、喫煙者と近しい存在の方は分煙してもらうようお願いしましょう。
リコピンを効率よく取るためのおすすめな摂取方法
リコピンが美容や健康に効果的なことはお分かりいただけたと思います。
ここからは、そんなリコピンを効率よくとるための方法をご紹介します!
せっかく摂るなら出来るだけ効果的に取り入れて頂きたいものです。
1つ目の方法は「朝に摂ること」です。朝は1日の中で一番リコピンの吸収率が良いのだそうです。
2つ目は「油と一緒に摂ること」です。リコピンは油に溶けやすい性質があるので、炒め物やオリーブオイルをかけて食べることで吸収力が上がります。
また、加熱調理をすると吸収率が2~3倍になるのでおすすめです!
3つ目は「加工品で取り入れる」です。生で摂取するのも悪くないのですが、リコピンは消化吸収されにくい栄養素です。
ミキサーで粉砕したり、ジュースやソース状にして摂ることで吸収しやすくなります。
まとめ
今回はリコピンという栄養素に着目しながら、その効果・活性酸素について・効果的なリコピンの取り入れ方をご紹介しました。
是非意識的にリコピンを美味しく、そして効率的に取り入れてみて下さい。
また、リコピンを摂取するだけでなく、同時に活性酸素対策を行いながら体の酸化を予防して頂けたらと思います。
少しでもリコピンの凄さを感じて頂き、皆さんの美容や健康の助けの一つになれば嬉しいです。
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