「硬水は本当に健康に良いの?」
硬水は体に良いと聞くけど、どの様に良くて、どんな効果が得られるのかわからずに最初の一歩を踏み出せないでいる人が多いです。
しかも、ほとんどが海外からの輸入品だから敷居が高く感じる人も多いです。
この記事では、軟水との違い、硬水の効能、種類、選び方、安い硬水7選等でわかりやすく解説しています。
この記事を読み終える頃には、硬水について試してみたくなるでしょう。
硬水とは?
硬水とは、カルシウムやマグネシウムの金属イオン含有量が多い水のことです。
逆に、その含有量が少ないのが軟水です。
厚生労働省では,その量が60mg/L以下の水を軟水、60~120mg/Lを中硬水、120~180mg/Lを硬水、180mg/L以上を超硬水と定義しています。
日本では関東地方の一部や南西諸島以外、ほとんどの地域の水は軟水が多いです。
軟水との違い
軟水と硬水の一番の違いは、口当たりです。
水に含まれるミネラルやマグネシウムの含有量が違うため、軟水は口当たりが柔らかく、飲みやすいです。
一方、硬水は癖、口当たりが強いです。
料理に軟水を使う場合が多いが、肉の煮込みでは、灰汁抜きをし、肉を柔らかくする事ができます。
パスタを茹でる際も、塩を入れずにアルデンテに仕上げられたり、ジャガイモを煮崩れを少なくすることができます。
コーヒーでは、軟水と硬水では香りや味わいが違ってきます。
硬水が合うのは、深煎りのエスプレッソで、苦味や渋みが少なくまろやかさとコクを楽しめます。
また、緑茶は軟水に合うと考えられてきましたが、硬水で煎れたものの方が旨みが強いという研究もあり、硬水についての考え方が変わってきています。
硬水の効能
硬水の大きなメリットは、カルシウム、マグネシウム、ミネラルを水分として摂取できる点です。
ほとんどの日本人はマグネシウム不足です。マグネシウムは、神経、脳、筋肉の機能促進させる働きがあります。
高血圧抑制、心疾患予防、糖尿病予防、精神安定等に繋がります。それほど重要なマグネシウムが豊富に含まれるのが硬水です。
その他には便秘改善、代謝促進、骨粗鬆症予防が期待できます。
硬水に多く含まれる「マグネシウム」には、便を軟らかくする作用があり、便秘改善につながります。
マグネシウムは体内で吸収されにくく、水を集めやすい物質に変化し、腸の内容物が水分でふくらむことも腸管の刺激となり、お通じに繋がります。
便秘が改善された=腸内環境が整うということで、栄養素の吸収がスムーズに行われるようになり、代謝の促進に繋がります。
腸内環境が整い、栄養吸収がスムーズになると、肌に栄養が届くようになり、美肌に繋がるのも期待できます。
硬水に含まれるマグネシウムやカルシウムは骨の健康維持に役立ち、骨粗鬆症予防になります。
硬水の味や特徴
硬水の特徴は、ミネラル、マグネシウム、カルシウム等が豊富に含まれていることです。
その為、独特の苦味や風味があり、飲みにくさを感じる人もいるでしょう。
硬水に含まれるマグネシウムの作用で、便の水分が増えると、お腹が緩くなる事があるので注意が必要です。
基礎代謝向上、腸内環境改善等健康促進する効果が期待できるので、アスリートや健康志向の人におすすめです。
また、運動が嫌い、インドア派の人にもおすすめです。運動をしなくても硬水を摂取することで腸の働きが活発になり、身体の中から変える事が期待できます。
硬水の選び方
目的によって硬水の選び方が変わってきます。
初心者向けなら、硬度がそれほど高くないものが飲みやすいです。
ダイエット向けなら、ミネラルやマグネシウム豊富なものを少しずつ摂取するのが良いでしょう。
また、炭酸の有無でも口当たりは変わります。
硬度で選ぶ
硬度で選ぶなら、コントレックス(フランス産)が有名です。
硬度1468mg/l、500mlあたりカルシウムを234mg、マグネシウムを37mg含まれる、硬水の中でも特に硬度が高いです。
硬度が高い分、口当たりに癖があります。
国産の硬水で選ぶなら、硬度約1000mg/lの赤穂化成 海の深海水 天海の水。
高知県室戸の海洋深層水を原料とし、500mlあたりカルシウムを35.5mg、マグネシウムを100mgと、ミネラルを豊富に含んでいます。
もし硬度が高く飲みにくいと感じたら、硬水の炭酸水もあるのでそちらもチェックしてみてください。
マグネシウム含有量で選ぶ
マグネシウム含有量で選ぶなら、エンジンガー・ミネラルハイルクエレン(ドイツ産)です。
硬水炭酸水で、スポーツ中のミネラル補給に適しています。
硬度1828mg/Lで、100mlあたりカルシウムを52.8mg、マグネシウムを12.4mg含んでいます。
国産の硬水では、温泉県大分の長湯温泉の炭酸泉を使用した硬水、長湯温泉 マグナマグナ1800です。
硬度は900mg/Lで、1000mlあたりカルシウムは13mgと少なめですが、マグネシウムが210mg含まれています。
硬度の高さがちょうどいい、丸みのある口当たりで飲みやすい硬水です。
値段で選ぶ
硬水は海外からの輸入品が多く、為替レート等で値段が変動しがちです。
比較的手に入れやすいコントレックスも、値段が変動します。
ただ、海外のものもまとめ買いをすることで、1本あたりの値段が安くなることもあり、経済的にお得に購入可能です。
サイトによっては、まとめ買いで送料無料になることもあります。
まとめ買いは硬水初心者にはハードルが高いかもしれません。
まずは1本ずつ試して、自分に合ったものや、好みがわかってからまとめ買いが良いでしょう。
安い硬水ミネラルウォーター7選!
ここまで硬水の特徴や軟水との違い、硬水の選び方などを説明してきました。
ただ硬水といっても種類が多く購入しようと思っても迷って結局購入しないということも少なくないと思います。
そこでここでは安い硬水ミネラルウォーターを7選に絞って紹介します。
もしどれを購入しようか迷っている方は是非参考にしてみてください。
コントレックス
「コントレックス」は硬度約1468mg/L。
硬度の高いヨーロッパの水の中でもカルシウムとマグネシウムの量が多く超硬水に分類されます。
硬度の高い「コントレックス」を飲むことで、水分補給と同時にカルシウムやマグネシウムも取り入れられます。
ペリエ
世界140カ国で飲まれている有名な炭酸水。
欧州のレストランではペリエを置いていないところはないと言われています。
スパークリングミネラルウォーターは、食後のリフレッシュにぴったりで、またワインやお酒と一緒にも楽しめることから人気になりました。
エビアン
起床時、外出時、仕事中、スポーツ中、スポーツ後、乾燥時、入浴後様々なシーンに合います。
自然のままの硬水で、飲みやすい口当たりです。
食事と同じように「水」にもこだわることで、カラダの中から健康になることができるのです。
ソラン・デ・カブラス
光の影響を受けず、源泉から湧き出たときとまったく同じ状態で出荷しているため、自然そのものの味を楽しめます。
中硬水なので、口当たりも柔らかく、飲みやすいです。硬水初心者にもおすすめです。
サイズも豊富で使い勝手の良いボトルも人気です。
シリカシリカ
常温の状態でも冷やした状態でも特に嫌なクセを感じずに飲める硬水です。
シリカ含有量が豊富で、髪、肌、爪など美容に期待ができます。
通常シリカなどミネラルの含有量が多ければ多いほど値段は上がりますが、十分なミネラル分を含みながらも、お手頃価格が嬉しいです。
ゲロルシュタイナー
ドイツ産の天然の炭酸水です。
硬度が高くカルシウムやマグネシウムが含まれていて、炭酸が強めですっきり爽快な飲み口です。
硬水が苦手という方も炭酸が強めなので比較的飲みやすいです。
サッポロホールディングスHPでは、「日本での販売は2022年3月で販売終了」になってしまっていますが、他サイトでは買えるところもある様です。
ヴィッテル
フランスのヴォージュ山脈のふもとにある水の町、ヴィッテルで採水され、この地域特有の鉱物を含む地層を通り時間をかけ湧き出ているミネラルウォーターです。
カルシウムやマグネシウムなどのミネラルもバランスよく含まれている硬水で、クセがなく飲みやすいのが特徴です。
まとめ
硬水は軟水と比較すると、ミネラル、マグネシウム、カルシウムのがん油量が豊富で、運動時の水分補給や、高血圧・心疾患・糖尿病等の予防、便秘改善・代謝促進・美肌等の美容にも効果的です。
硬水を飲むメリットは多いです。
一方で、慣れていない人が急に硬度の高い、ミネラルを多く含んだ水を飲むと胃に負担がかかる事があります。
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