日常の食食事に、健康の為に口にしているニンニクに、【抗酸化作用】があると言われている事はご存じですか?
ニンニクに含まれている成分や、効果・効能に詳しくなり、いかに健康になるかを、解説したいと思います。
女性のお悩みに多い、冷え性に関しても、解説していこうと思います。
そして最期には、効率のいい食べ方などもご紹介しますので、参考にしてみて下さいね。
ニンニクとは?
あまりにも身近になっているニンニクの事を、もっと詳しく知りましょう。
ニンニクの歴史や、現在の日本人の食生活にいかに活用されているかを、詳しく解説しましょう。
どこの国からやってきたのか、どの位前から日本人の食事に使われるようになったのか…など、調べてみましょう。
ニンニクの歴史
中華料理に多用されているので、中国が原産と思われているニンニクですが、中央アジアが原産国と言われています。
人類の歴史の中でニンニクが登場するのは、紀元前4000年頃の古代エジプト、つまり今から6000年も前になります。
古代エジプトで、ピラミッドの建設にあたった労働者の、疲労回復やスタミナをつける為に、毎日ニンニクを食べていたと記された書物があります。
ニンニクは、古代エジプトからギリシャに渡り、古代インドへ移り古代中国へと渡っていったのが、奈良時代の日本に伝わってきたようです。
あまりの匂いの臭さに、最初は食用ではなく薬として薬用されていたと、「古事記」や「源氏物語」にも、ニンニクの記述があるそうです。
ただ、強壮作用が強良すぎるので、煩悩(淫欲)が増長するという事で、僧侶にはニンニクを食べる事を禁止されていました。
日本人の食生活を支えている
日本人はニンニクが嫌いではない…が、なぜか日本料理にはニンニクが使われていないのです。
素材を大切にする「日本料理」には香りの強いニンニクは合わないのでしょう。
しかし、8世紀ごろには中国を経由して、ニンニクは日本に入ってきています。
色んな国の料理が入ってきて、肉(獣)を食べる様になり、臭いを消す作用として利用、漬け込むたれにニンニクは使われる事となりました。
ある大胆仮説によると、ニンニクが日本人に広まったのは「餃子」と言う説があるのです。あの香りを利用した料理ですね。
また麺類を好む日本人、ラーメンを食べる様になり、寒い地域では身体を温める為にニンニクを入れる様にもなったようです。
ニンニクに含まれている成分
ニンニクに含まれている成分は・・・
- ビタミンB1…糖質やアミノ酸の代謝などに関わり、エネルギーを作るのに必要な栄養素です。
- ビタミンB6…ビタミンB1と同じく、アミノ酸の代謝を助ける補酵素として働いています。
- 食物繊維…ニンニクに含まれている食物繊維は、可食部100gあたり、6.2gあり、腸内環境を整える腸内菌のエサとなり、善玉菌を増やす作用があります。
- アリシン…ニンニク独特の香りが、アリシンの成分ですが、グルタミン酸ナトリウムやイノシン酸により、旨味を強くする作用があります。
このアリシンが、食欲増進に繋がるとされていますが、摂取量が多すぎると胃痛を起こしたり、腸内菌を死滅させてしまう事もあるので、摂取量に注意が必要です。
他に、アリシンには、ビタミンB1の吸収率を上げる作用もあります。
ニンニクの効果・効能
あれほど小さな野菜に、たっぷりと詰まった栄養素。
その風味豊かなニンニクの歴史や、成分が分かったところで…風味豊かなニンニクの、効果・効能について詳しくご存じでしょうか?
強烈な香り、旨味で食欲増進されるニンニク、ですが、他にも血行促進や動脈硬化予防などが、挙げられています。
さまざまある健康効果のうち7つを、ご紹介したいと思います。
効果①:疲労回復
ニンニクの一番の効果と言えば、疲労回復ですね。
ニンニクに含まれている、アリシンが滋養強壮と強く関係しています。
ニンニクの独特の香り成分アリシンが、ビタミンB1と結合し、アリチアミンと言う成分に変化します。
このアリチアミンに変わる事で、吸収が良くなり血中に長くとどまる事により、疲労回復作用が長持ちします。
アリシンは、油に溶ける性質となり、腸から吸収されるようになり、身体のエネルギー代謝を助けてくれるのです。
ニンニクをアリシンを摂取する事で、冷え性や動脈硬化・血栓の予防にも繋がります。
効果②:血行促進
ニンニクやネギの「ツン」とした香りは、硫化アリルです。
生のニンニクには、無臭アリインとして存在しているのですが、切ったり擦ったりする事で酵素アリイナーゼと反応し、アリシンに変化します。
ニンニクの成分の1つ、アリシンが加熱される事で硫黄化合物に変化し、血液サラサラ効果があるとされています。
このアリシンと、ビタミンEが結びつく事で、血管を拡張される事で、血流が良くなります。
血管の拡張により、動脈硬化・心臓病・高血圧などの疾患予防も、期待する事ができるでしょう。
効果③:抗酸化作用
ニンニク独特の香りは、硫化アリル類のアリシンによるものです。
このアリシンに強い、抗酸化作用があり、ビタミンB1の吸収を良くして、この作用の持続性を発揮、スタミナアップの働きをします。
アリシンは豚肉などに存在する、水溶性ビタミンB1と結びつき、アリチアミンとなります。
アリチアミンは、ビタミンB1の脂溶性を増すことで、腸での吸収率を上げる事で、身体への菌の攻撃に強くなります。
強い抗酸化作用は、血栓を予防し血液をサラサラにする働きや、血中コレステロール値を下げて、動脈硬化や心臓病を予防する働きもあります。
効果④:冷え性解消
女性の多くが悩まされる冷え性の原因に、血行不良がありますよね。
ニンニクには、抹消の血管を拡張させる血行促進の効果があります。
ニンニクに含まれる、アリシンとビタミンEが結合する事により、血管を拡張し、血のめぐりを良くする働きがあります。
ニンニクを摂取する事で、身体の隅々まで血液がいきわたる事で、手足などの末端の冷えを改善する事になります。
その為、冷えからくる肩こりや、頭痛を改善する効果があるでしょう。
効果⑤:免疫力UP
ニンニクに含まれるアリシンは、細胞内に浸透しやすく、酸素と結びやすい性質を持っています。
アリシンが、細胞膜や遺伝子の代わりに活性酸素を、排除してくれる働きがあります。
その上、アリシンや硫化アリルの強い抗酸化作用や解毒作用があり、免疫力強化に優れています。
抗酸化作用や解毒作用を強化する事、血管の拡張によって起こる血流改善も、免疫力アップに繋がると言えるでしょう。
ウイルスや殺菌から身体を守り、風邪などの病気の予防の為も、積極的にニンニクを摂取するといいでしょう。
効果⑥:動脈硬化予防
ニンニクを切ったり擦ったりすることで、元は無臭なアリインがアイシンに変ります。
そのアリシンと言う成分には、血流改善効果があり、善玉コレストロールの増加につながります。
動脈硬化は、悪玉コレストロールの増加・血流の悪さが挙げられています。
ニンニクを摂取する事で、結果的に動脈硬化の予防が、期待できるとされています。
その上、アリシンには強い抗酸化作用があり、血栓の予防・血液サラサラ効果で、血中コレステロール値も下げる効果もあるので、ますます動脈硬化予防になります。
効果⑦:むくみ解消
ニンニクに含まれるカリウムが、体内の水分バランスを保ち、ナトリウムを排出してくれます。
ニンニクを摂る事で、血がサラサラになり血流が良くなると、手足の末端まで血液の流れが良くなります。
すると結果的に、血行が促進され冷えの解消になる事でしょう。
冷えによる浮腫みがあり、辛いとよく言われますが、ニンニクを摂る事でむくみ解消が期待できそうです。
他には体内の余分な塩分を排出する作用もあるので、むくみの解消に効果があります。
ニンニクの効率的な食べ方
ニンニクを効果的に摂取するには、どうすればいいのでしょうか。
ニンニクを効果的に摂取するには、生ならばすりおろしたり細かく刻んだりすることを、お勧めします。
そうする事で、有効成分のアリシンが、多く発生します…が、生の匂いの強さが気になる人もいるでしょう。
ニンニクは加熱に強く、油を使う事で栄養素の揮発を防ぐ上に、食べやすくなります。
一度に大量に取り入れる食材ではないので、乾燥ニンニクも活用する事をお勧めします。ただ、口に入れる物なので、少々高くても品質のいい物を選ぶようにしましょう。
まとめ
ニンニクは、滋養強壮・疲労回復や冷え解消などに効果的な栄養素が、含まれています。
食事の香りづけだけでなく、色んな料理に活用できる、万能食材でもあります。
生ニンニクを薄切りで、擦ったり刻んだり又、揚げてみたりと、工夫のし甲斐のある食材です。
栄養豊富なニンニクを、健康の為にも、美味しく楽しく食事に取り入れましょう。
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