みなさんは「老化」について考えたことがありますか?
老化とは自然に起きるものなのでしょうか?実はこの老化の元となっているのが身体のサビなのです。
我々が絶えず体に取り込んでいる酸素が元となり、体は酸化されていき、使え物にならなくなっていくのです。
この記事ではどのようにして老いが進行していくのか。そしてこの老いを食い止めるための手段として抗酸化食品を紹介しながら皆さんと見ていきたいと思います。
そもそも老化とは?
みなさんは「老いる」という言葉を聞いて、何を思い浮かべますか?
人間が老いるというのは、単に数字を重ねていくということだけではありません。
50歳なのにも関わらず見た目が30代の人、その反対に50歳になっているのに70代に見える人など、老化の進度には個人差があります。
それでは、早く老けてしまう人と老けない人とでは、どこに差があるのでしょうか?
老化の原因は酸化作用
老化の原因には2つの説があるとされています。
1つは、人体の設計図の遺伝子に老化の進行を決めるプログラムがあらかじめセットされている説です。
そしてもう一つが「酸化作用」です。
遺伝子が酸化され損傷することで、少しずつ細胞が衰えていき、ついには全体が破綻していきます。
この説を「フリーラジカル説」と呼びます。
フリーラジカル説は活性酸素によって、遺伝子が損傷することで健康で正常な細胞が作れなくなることにより老化を引き起こしてしまいます。
別の言い方をすれば生活習慣病が進むことで健康が損なわれ、老化が進行してしまうのです。
活性酸素とは?
それでは活性酸素とは何なのでしょうか?
私たちは絶えず大気中の酸素を吸い込み、糖分や脂肪と酸化で燃焼させエネルギーを生み出し、活動しています。
もちろん酸素自体は悪い物ではないのですが、吸収したうちの2-3%が不安定な活性酸素に変化する運命にあります。
この場合の「活性」とは何かの物質と結びつきやすく酸化しやすいということを意味します。
つまり活性酸素が体内で様々な物質と酸化反応を起こし、遺伝子や物質などを傷つけていくのです。
これが最終的に老化を引き起こします。我々の身体には元来活性酸素と戦う「抗酸化」の力が備わっていますが、この力は後天的に獲得したもののため、完全に活性酸素を除去することには繋がりません。
老化はいつから始まる?
100%「抗酸化力」を活かすことができなくても、そのパワーをアップさせることは可能です。
実は我々の抗酸化力は40代を過ぎるあたりから一気に減少し始めます。
それまでの間は活性酸素の発生を抑えることができていた「抗酸化パワー」も次第に活性酸素の力に圧倒され一気に老化の道を辿ることになります。
そんな時に覚えておきたいのは、普段の食事や生活を改善していくことで、抗酸化力を増幅させ、老化の進行を食い止めることができることです。
例えば、過度な飲酒やタバコを控えることはとても効果的です。
また、紫外線を肌や目で浴びることを避けるのも活性酸素の発生を抑制する一つの手段です。
食べ物ではトマトのリコピンや大豆やブルーベリーに含まれるポリフェノールもたくさん摂取することで抗酸化力をアップさせることができます。
老化による体への影響
体内に取り込んだ酸素は身体のありとあらゆる部位が健康的に活動するための動力源になる一方で、それがいつ活性酸素へと変化し、身体のどの器官や部位を蝕むのか、分からないリスクも孕んでいます。
どのように活性酸素が我々の身体に影響を及ぼし、老化や病気の原因を作り出していくのか、早速見ていきましょう。
脳神経への影響
心身をコントロールする脳は、日夜活動しているため酸素の消費量が格段に多く、活性酸素の発生率もそれに応じて高くなる特徴があります。
まず考えられるのが、「脳血管障害」です。
活性酸素が血管の老化を引き起こすことで、血液が滞ります。
そうすると、脳への栄養や酸素が行き届かなくなり、脳は壊死してしまうのです。
壊死した部位の機能は失われるため、運動機能障害や発達障害などの後遺症が残る危険性があります。
もう一つに「パーキンソン病」があります。
脳の奥には「黒質」と言われる神経細胞はあり、パーキンソン病の患者さんはこの部位の細胞が活性酸素により傷つけられるとされていて、手足が震えたり、筋肉をスムーズに動かせなくなるなどの運動低下が見られる病気です。
※参照元
①講談社 2003 西岡一 「活性酸素に負けない本」
②岩波書店 2010 嵯峨井勝 「酸化ストレスから身体を守る」
呼吸器系への影響
肺をはじめとする呼吸器官は、タバコの煙など、体外から入り込む活性酸素の影響を直接受けます。
タバコの煙には、200種類以上の有害物質が含まれるとされ、その中に活性酸素そのものである過酸化水素の姿もあります。
これらの物質が肺に沈着すると、白血球がそれを取り除くために大量の活性酸素をばら撒きます。
活性酸素によって、細胞が傷つけられることは肺がんを引き起こす上、タンパク質を分解する酵素のバランスが崩れてしまうため、肺細胞が無限に傷つけられ肺気腫を引き起こす原因にもなります。
※参照元
①講談社 2003 西岡一 「活性酸素に負けない本」
②岩波書店 2010 嵯峨井勝 「酸化ストレスから身体を守る」
心臓や血管への影響
心臓病の元となるのが動脈硬化です。
「老化は血管から」とも言われるように、血管が流れにくくなった動脈硬化の状態は、血管の老化を示す典型例です。
日本人の死因で最も多いのはガンですが、3位は心臓病です。
いずれも、血管の老化、すなわち動脈硬化が原因です。
そしてこの動脈硬化の要因となっているのがやはり活性酸素です。
LDLというコレステロールを活性酸素が酸化させ、「酸化LDL」を作り出します。
白血球がこの酸化LDLを食べることで、血管の内膜の中に膨れ上がった白血球が溜まっていきます。
こうして血管が詰まっていくことで、心筋梗塞や心臓病が引き起こされます。
※参照元
①講談社 2003 西岡一 「活性酸素に負けない本」
②岩波書店 2010 嵯峨井勝 「酸化ストレスから身体を守る」
消化器系への影響
活性酸素は消化器系の様々な病気をさらに悪化させてしまう側面も持ちます。
潰瘍性大腸炎は活性酸素などの高い反応性を持った物質が腸管粘膜へ以上に蓄積してしまうことで発症すると言われています。
ストレスから酸化作用が促進され、さらに悪化してしまうという危険性もあります。
また、慢性的な胃の痛みに、胃の粘膜についた活性酸素が大きく関わっていることも分かっています
胃が最近に感染するなどすると、胃の粘膜中の白血球が活性酸素を過剰に産出し、胃粘膜を破壊し、胃炎につながるケースもあります。
※参照元
①講談社 2003 西岡一 「活性酸素に負けない本」
②岩波書店 2010 嵯峨井勝 「酸化ストレスから身体を守る」
肌や骨格への影響
肌のシミやシワは「老化だから仕方がない」と受け止められがちですが、やはりここで活性酸素の存在が大きく関わっているのです。
紫外線は活性酸素を発生させる原因のうちの一つです。
活性酸素は皮膚を構成する成分である脂質を酸化させ、過酸化脂質を作り出します。
ここにメラニンが集まり、シミの元となります。また皮膚の弾力を保っているコラーゲンやコラスチンも酸化によって変性するため、シミやたるみなどができます。
また骨の破壊を進めることも知られています。
活性酸素によって活性化される細胞内の転写因子が活性化することで、骨の変形や破壊が起こります。
※参照元
①講談社 2003 西岡一 「活性酸素に負けない本」
②岩波書店 2010 嵯峨井勝 「酸化ストレスから身体を守る」
酸化防止のために摂取したい食品
それでは、これらの活性酸素の働きを抑えることは可能なのでしょうか?
そのままにしておけば、健康や若さが損なわれてしまうのではないか、不安な方もいるかと思います。でも大丈夫です。
我々の食生活を見直すことで、活性酸素を除去することができることが研究ですでに分かっています。
ここでは、どのような食品を摂取すれば良いのか、紹介していきたいと思います。
ビタミンA
ビタミンAは、「抗酸化ビタミン」とされるビタミンA、C、Eのうちの一つであり、多くの抗酸化パワーが備わっています。
その力の秘密はβ-カロテンが含まれていることにあります。
β-カロテンは、活性酸素の発生を抑えたり、発生した活性酸素を除去する働きがあります。
また、β-カロテンは単体でも存在し、摂取することでビタミンAに変換されます。
ビタミンAは、肉・魚・乳製品・野菜などの多くの食材に広範囲に含まれます。
食材をバランスよく摂取することが、ビタミンAの力を効果的に発揮するためには重要になります。
ビタミンC
ビタミンCはビタミンEを助けることで、酸化の攻撃を死守します。
ビタミンE自体は、自らが酸化され身代わりとなることで細胞が酸化されることを防ぎます。
しかし一度酸化されてしまったビタミンEは、そのまま戦う力を失うことになります。
そんな時に助けにやってくるのがビタミンCです。
ビタミンCがビタミンEに作用することで、ビタミンEは再び抗酸化パワーを取り戻すことができるのです。
ビタミンCはフルーツなどに多く含まれます。ビタミンCが最も多く含まれるのがアセロラです。
その他にも、みかん・オレンジ、キウイ、イチゴなど普段スーパーで目にするものがほとんどなので気軽に手に入れることができます。
ビタミンE
ビタミンEは過酸化脂質の増加を防ぐ作用があります。過酸化脂質を構成する成分の一つが活性酸素です。
過酸化脂質は、体内の酸化を加速度的に押し進めるため、動脈硬化や心臓病などの様々な病気の引き金になります。
ビタミンEは酸化から体を守ります。
自身が酸化されることで身代わりとなり、細胞の脂質が酸化されることから守ります。
ビタミンEはナッツ類に多く含まれます。アーモンドや落花生、胡桃などに多く含まれます。
また、ひまわり油やオリーブオイルにも多く含まれるため、ナッツと合わせて食べると、より効果的になります。
ポリフェノール類
ポリフェノールも、活性酸素を除去してくれる大事な成分のうちの一つです。
ポリフェノールとは、野菜や果物など植物性食品が持つ色や香り、渋味、苦味などの成分の総称で、その数は300種類以上あるとされています。
抗酸化作用のあるビタミンCやEと同様に強い抗酸化作用があります。
また、水に溶けやすい性質を持つので、短時間で作用します。
ポリフェノールの中でも有名なのが、赤ワインに含まれるアントシアニン、大豆に含まれるイソフラボン、緑茶に含まれるカテキン、その他にもそば、ココア、玉ねぎなど、ありとあらゆる食品、食材の中に含まれます。
カロテノイド
カロテノイドは動植物が持つ、自然界に存在する赤色、黄色の色素の総称であり、600種類以上存在すると言われています。
強力な抗酸化力を備えており、眼の病気などの生活習慣病に大変効果的な栄養素です。
植物が紫外線から身を守るために生成している抗酸化物質であり、人間の体内においても同様の効果を発揮し、細胞を活性酸素の攻撃から保護します。
カロテノイドとは、様々な成分の総称です。
トマトに含まれるリコピンは血流改善に、緑黄色野菜に多く含まれるルティンは白内障予防に、サケやエビに含まれるアスタキサンチンは眼精疲労に効果があります。
オーブスのFROM ATHLETESもおすすめ!
オーブスの「FROM ATHELETS」も抗酸化パワーをつけるにはピッタリの商品となります。
「FROM ATHELETS」は、ケイ素が多く含まれる水にオーブス独自の手法を施すことによって、豊富なミネラル成分をブレンドすることに成功しました。
ミネラルは、抗酸化成分を含む、いわば「活性酸素除去の味方」とも言える成分なのです。
抗酸化成分を含む食材はたくさんありますが、日光が照りつける暑い日や、運動時など、疲れた時に飲んでいただくことで、いつでも抗酸化パワーを落とすことなく生活することができます。
普段の生活の中で、手軽にミネラル補給をしたい方必見の商品となっています。
まとめ
ここまで活性酸素が我々の老化や病気のもととなっていること、そしてこれらがどのようにして身体へ影響を及ぼしているのかを見てきました。
さらに、こうした身体の酸化を防ぐ方法として、「抗酸化食品」が含んでいる栄養素をいくつか紹介してきました。
身体へ様々な悪影響を与えかねない活性酸素ですが、見方を変えれば、そのもととなっているのは我々が生きていく上で必要不可欠な「酸素」です。
少しでも多く抗酸化パワーをつけていくことで、これらの酸素を清く、効果的にエネルギーに変えていきましょう。
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